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語り得ぬこと ※
語り得ぬことがある 何かから何かをまもるように黙し 反ってまもり得ないものを生じさせる 語ることでどれほど憂いが軽くなるか 時には 層雲がすっと拓けることが見通せても 語らぬことでしか語ることができないと言うように 世の人には屈託もなく語り得ることが 語り得ぬのだとさえ語り得ぬ心の影のような懐かしさよ ふいに語るべき時がきて 心ゆくまで語る人の語り得ぬことが響いてくる その声と私自身の語り得ぬことが 涙ぐんだり笑ったり語り合ってる (2004作) ※bレビュウ杯不参加作品です
語り得ぬこと ※ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 931.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-04-06
コメント日時 2018-04-18
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
twitterれんけい、しっぱいしたので再度。
0自註 今日は短い旅をしてきた。 湖西線には、そのまま降りて住みつきたいような いくつもの小さい集落が、 層をなす山々に抱かれている。 雨で今宵はよく見えないけれど、今頃は 無数の星星がみな独自の時間を持って 静かにあの村のうえを運行しているだろう。 ひとも花もちいさな星。 互いの惹きあう力を感じながら、 他の星の時間と軌道をゆるしあっている。
0こんばんは。 こんなこと書くと運営さんに怒られてしまうかもしれませんが、fiorinaさんの作品をビーレビで拝見するととてもほっとします。 15歳のころはじめてインターネットにふれてから、たくさんの詩のサイトを見てきました。 私は詩は抒情詩からはいりまして、熱意を抱いた大学生という年上の人たちが、「既存の詩や文学にとらわれない作品を」とわあわあやっていて、ものすごく感動していくつか投稿したんですけれども、私にはあまり合わなかったし、いま思えば大学生というモラトリアムの時期を過ぎたたくさんの人たちが、詩から去ってゆかれ、詩のサイトもまた閉鎖されました。 そして、けっきょく、いま思えば、そういったサイトでは、「またぜひ読みたい」という作品に出会うことがありませんでした。 そう、一つだけ覚えています。 「生命のアルペジオ 鼓動の〇〇リズム」 〇〇内は忘れてしまいました。 この二行を、心臓のかたちに作られた作品でした。 (どなたか作者あるいは全文を覚えていらっしゃる方がいらしたら、教えてください) 彼ら彼女らの言葉は、けっきょく、そうですね、ペプシの奇をてらった季節ものの味だったのかもしれないな、なんて思います。 「そうそう、あの梅シソ味、なんかキョーレツな味だったよね」 という記憶なのかもしれません。 ビーレビはいつまで残るでしょうか。記憶のかなたに去ってしまうサイトになるでしょうか。頑張ってほしいな。 さてさて長くなりました。 fiorinaさんの作品は丁寧な御馳走です。 「語り得ぬことが 涙ぐんだり笑ったり語り合ってる」 すごいな、と思いました。 作品も、そして自註もとても、うまく書けないけれど、すごいな。 あえて炭酸飲料にたとえたら、ウィルキンソンの瓶のジンジャーエール味、という感じかな。辛いほうです。 瓶もきれい、味もおいしい、長く愛されてきる。 fiorinaさんご自身は、ウィルキンソンの炭酸でも、時代によってあまり瓶という形にとらわれず、あら、面白そうだから、今度はペットボトルになっていろんなところに出かけてみようかしら? なんて方なのかなと、ふっと思いました。 批評をこえて長くなってしまいました。笑って下さい!
0「長く愛されてきてる。」でした。ほかに誤字脱字ないかしら。ごめんなさ~い!!
0私の記憶にもあるような気がして、深い共感があります。 深くて深くて、落ち着いてます。 とても落ち着いている雰囲気に涙をながしたくなります。
0修子さん、ありがとうございます~ 沈黙をしていたひとがふいに溢れるように語り出すのをみると、 語りたくて語れなかったその人の時間を想像します。 ネットはとくにそういうものを画面の向こう側にありありと見せてくれますね。 私は、pc内詩をリアルでないからと忌避する傾向がありますが、 これは、まぎれもなくpc内詩です。 機械のくせに、リアル以上にため息させ涙を流させる、 人間が生み出す機会は人間的だなーと思う今日この頃。 我ながら色彩に乏しく観念的な詩ですが、 修子さんに渋いところを美味しく召し上がっていただけて嬉しいです! >「生命のアルペジオ 鼓動の〇〇リズム」 幻の詩、見つかるといいですね。 私にも、油断をしていてログさえ取らなかった幻の詩がいくつかあります。 詩の一行も思い出せないのに、作者そのもののような鮮烈なイメージが、 波間の岩礁のように確かに存在しています。 ネット詩という場所も、沢山の星が流れては消える夜空のよう。 あなたのあの詩、記憶してますよー、 という、声が行き交う無音の宝庫ですね。
0社町 迅さん、ありがとうございます! >落ち着いている雰囲気に涙をながしたくなります 失われた過去、と思うと涙を禁じえませんが、 私は、時間を矢のようにでなく、空間とともに偏在するものと考えています。 碁盤に黒白の石を打つように、自在に過去も未来も共有できる場所と手段を、 私たちは今与えられているので、たとえ宇宙の果にゆきたいとしても、 なんにも急ぐことはないんだな~、というのが 最近の実感です。 あれ、意味、逸れましたかも!?
0twitterれんけいしました。
0訂正します。 空間とともに偏在→空間とともに遍在
0言葉のうねりがすごく響きました。語らないが故に、語られないが故に、存在する数多の詩情や出来事、それを詩があらわすとしたら?問いかけが、無数に溢れました。印刷して、時折、読み返したい。そんな気持ちを抱きました。ありがとうございます。
0おはようございます。 人は だれしも語らないことがあります。自身の心をまもるために黙していることもあるかもしれません。人は喋るのではなく聴きたいときにも人にも黙します。読書の時も、人は黙します。そうではなく、相手との信頼関係が失するときにも、人は黙します。 ≫ふいに語るべき時がきて 心ゆくまで語る人の語り得ぬことが響いてくる その声と私自身の語り得ぬことが 涙ぐんだり笑ったり語り合ってる ≫ 私は、ある方の詩を拝読しているときの私自身の感動を思い出しました。 その詩を読んだ私は、ああ これこそが 私の語りたかった事柄だと涙しました。顔は涙臭くて もうぐちゃぐちゃでした。一編の人様の詩の中に、私自身には語れない表現できずにいた事柄が人様の詩の中には、あるのを発見したのです。私の心の中の なんだか分からない思いは言語化可能されているという事実に感動しました。わたし自身が黙していた多くの時間の昇華されました。わたしの心が、人様の詩の中に あったのです。 さて、話は飛びますが、わたしは あなたに るるりらの心は舌足らずであるという お褒めの言葉をいただいたことがあります。その時のわたしには 反感しかありませんでした。人様に なにか足らないと言われる場合のほとんどが、揶揄です。(足の長さが足らない。知恵が足らない etc) 私は語彙も乏しく、表現もありませんので、私が舌足らずなのは図星です。しかし、私の詩に現れている表層的な部分が足りていないと言われたのではなく、【心が】舌足らずといわれたことが、嫌でした。わたしにとっての心とは、人様の詩の中に私の心があっても すこしも おかしくないのです。心とは限りのないものだと 私は思っています。 本作品は素晴らしいです。詩は ほかの芸術である音楽とも絵画とも劇でも表現できないことを表現する芸術であるという思いに、至りました。つまり詩は語り得ぬことを語り、読者のおひとりおひとりに 味わいの時間経過を まかせることできるのが詩だと感じることがができました。 。拝読できて、よかったです。ありがとうございました。
0あんしんして、あのとき、実はこう思ったんだよとか、あの時の私には、このように受け止めるしかなかった、とか、逆に、そんな想いをさせてしまったのか、と後から気づいたリ、とか・・・そのつど、沈黙が生じる。心地よい沈黙、気まずい沈黙、御馳走を頂いた後の、ああ、もう何も言いたくない、というような沈黙・・・ 黙って、ああ、そうだったか、そうだったね、と思いを手渡しあえるような、そんな沈黙って、素敵だなあ、と思いました。
0KURA_HITOさん、ありがとうございます。 皆さん、語りえない思いをさまざま抱いていらっしゃるのだな、と あらためて。 この詩は短いのに、私自身は妙に饒舌感があって困ったなと思っていましたが、 気に入ってくださって嬉しいです。
0るるりらさん、ありがとうございます。 >わたし自身が黙していた多くの時間の昇華されました。わたしの心が、人様の詩の中に あったのです。 本当にこういうことがありますね。 詩を読み、書くことが徒労に感じられることがありますが、 皆でこういう経験をしあっているのだとすると、どんなに報われているか…。 >るるりらの心は舌足らずであるという お褒めの言葉 るるりらさんは、作品もコメントも饒舌な方だと思いますが、 なぜかそう感じるのですね。 そして、詩は余白の文学、とも言われますので、 なにかその足りなさがるるりらさんが先天的に詩人であるゆえんだと、感じました。 表現がまずかったのなら、一旦お詫びしますが、今でも同じ気持ちです。 それに、私は「いつもいつも一杯の心」があながちいいと思わないのです。 むかし、ドストエフスキーの『白痴』という本を読んで、 主人公の美しい青年が「生まれながらの未経験」と作者によって紹介されていたのが、 忘れられません。。 どこまで行っても未経験の主人公を、愛情を込めて書いているのです。 私自身は、これから、様々なことに、どれだけ足りなくなれるかを目指したいと思っているんですよ。
0まりもさんへ >御馳走を頂いた後の、ああ、もう何も言いたくない、というような沈黙・・・ 最高の沈黙ですね。 ちょっと、最近のことなので、bれび的ジャンル横断レスをしちゃいますが、 まりもさんが鵞鳥ボルカさんの「夜」に書かれた選評を読んだ後、この沈黙に浸っていました。 三浦さん(みうらくんのきもち)がtwitterでつぶやいていたとおりでした! >黙って、ああ、そうだったか、そうだったね、と思いを手渡しあえるような、そんな沈黙って、素敵だなあ、と いつも、示唆に富んだお言葉をありがとうございます。
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