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朝日差す
朝日差す 光るよな さっき産まれた 親子牛 白く息 共に上げて 牛煙る 乳を吸う 子を携え 母牛顔 立ち上がり 何があろうと 親子牛 隣を見ずに 親子舐め合う 闇夜差す 動きなく 引きずり出しし 奇形の子 アバラなく 僅かに息 脊椎見えて すぐに止まりて 助からず 目が開く 何を見る 瞳孔開き 血にまみれ 席に着き 死亡届書き 手が停まる 朝日差す 青シート 包みて待ちし 死出の旅 小さく 連れて行く 冬の中にて トラック来たり 氷り付き いなくなる 馬頭観音 川橋渡りて 御救いを 虹かかる 空 陽だまりに 眠気に負けし 親子牛
朝日差す ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 557.3
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2025-02-10
コメント日時 2025-02-14
項目 | 全期間(2025/04/12現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
出た! 伝家の宝刀、牛シリーズですね。 今回は最後まで自然に読むことができました。 (ふたつ並んでいるところは同時進行でいいんですよね)
0おおおおお羽田さんっ!いい詩ですよ、これは!いいじゃないですか!アレですよねー生命の重さ、儚さ、不思議、厳しさ、尊さ、いろんな生命にまつわるものがごっちゃになって潤潤しながら読み進めていってしまいましたよー左右で分かれる連はなんていうかなモーションがカチャカチャ切り替わる感じでより一層ドラマティックに…やはり事実にもとずく実体験の力はゴイスーだなと思いましたよー
0どうにも毎日牛に関わっているので、牛の詩ができてしまいます。 普段から触れているものに関係する詩を書く傾向がある性質のようです。 自衛隊時代は行軍や射撃の詩を多く書いていました。 牛の詩は書けなくなるまで書くつもりです。 並列に五七五を配置するという表現をしていますが、同時進行という認識で大丈夫です。
1これも実体験でして。 月に何回か夜勤当番があり、出産が近くなった牛の産道に入れたセンサーが抜けると携帯にメールが入り駆け付けて、出産介助や子牛の処置などを行う事になっています。 その夜勤の時の体験になります。 その晩の最初に産まれた子牛は、特に問題のない安産で母牛の初乳を飲みました。 次の出産が、逆子で子牛がほぼ動いていない状態でした。 獣医を読んで介助しましたが、獣医も見た事のない奇形で死産だったのです。 脊椎が露出し、後ろ足が変形し、アバラがなかったというもの。 牧場で死んだ牛へはカラス除けにシートで包み、死亡届を書いて上司や事務員に報告し、業者を待つことになります。 その産まれて死んだ子牛も同じくこの工程を踏みました。 その前に産まれた子牛は親牛と寝ているのに。 この対比に思う所があり、作品にしています。
1初めまして。 奇形の子のこころが、救われますように。
0家畜の守り神と言える、馬頭観音にお任せする以外にありません。 合掌
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