惺座 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

良い

シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

パパの日曜日

いい

明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

永訣の詩

あなたが出発していく 光あれ

羽田恭

あなたには「十月」が足りていますか?

もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

るる

だれのせいですか

どんな身体でも

どんな自分であっても愛してくれるか、抱きしめてくれるか、生きてくれるか SNSできらきらした自分だけを見せてそんな見た目や上辺で物事を判断しやすいこんな世の中だからこそ響くものがありました。例えばの例も斬新でとても魅力的です。

sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

afterglow



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惺座    

まどろんで苺をかじると 果肉のすきまから水が滴る 指から腕へzigzagに流れる 震えが今をしめつける 漏れた血液の澄んだ意味合い 少なくとも生きていて もう少しで日付が変わる がらんとした洞窟の暗がりの さらさら粉を吹いた壁の手触り 骨まで痩せたいつかのよろこび 皮をつなぐ糸のほころび  わたしは繕うことをやめてしまって   わたしは    たしは     しは      は       話すことが            できない             きない              ない               い                から 明日が始まらないように ノートに書いた昔の出来事を くりかえす くりかえすうち ネジがゆっくりとゆるむ                  〈コッ〉    眼鏡の     レンズが        片方だけ            木の床に                 落ちる 見上げたライトに ぼやける時計の針と針 銀皿にひらいた苺のへた ポットにふれない炎の指先 カレンダーに重なるまっさらな正方形が 心の凹凸を静かに見つめる やはり今すぐ動かなければならない あいつが気付いてしまう前に 扉は凍って開けられないから 選択肢はひとつしかない ティッシュのように薄いからだで 今からつづく今とのあいだを こどものように腕を伸ばして 祈りながら飛ぶしかない    軋む窓を開けて    吹き込む氷点下の空気    アルミの窓枠に足をかける    両手でサッシをつかむ    頭を低くして前にかがむ    下は絶対見てはいけない    両手が同時に離れ    右脚で強くサッシを蹴る    左脚を大きく振り上げる    水平方向に    外へ              「おい、おまえ               とべるのか               そんなことばで」 後ろの方で扉をこする乾いた音 置き配の荷物でわずかに傾いた地軸 伸びたシャーペンの芯が折れる              「おい、おまえ               とべるのか               そんなこころで」    ………ミンタカ        アルニラム         アルニタク (冬の帰り道  足元を忘れて  オリオン座を見上げて歩いていた  リゲル ベテルギウス  後ずさりする世界の  黒い余白に目を凝らすと  一等星の影に浮かび上がる微かな光  その星を後ろから追いかける星  夜空を埋め尽くすおびただしい塊  高い空に割れた卵のような月が浮かぶ  あそこなら歩いて行けそうな気がすると  家を通り過ぎていつまでも歩いた  いつかわたしが死ななければ  生きて淡い気体に尽きなければ)           「おい、おまえ      とべるのか      そんなきもちで      かけるのか      そんないのちで」 わたしは擦り減った鉛筆を握りしめて低く唸る      (わたしは、とべるのか) あたまに鳴り響くインターホン      (うたえるか、うったえるか) かつての夜空に大輪の花火が爆ぜて      (おわるまで、おどれるか) まっしろな灰が視界を覆いつくす      (わたしのかわは、ながれるか)        おい、おまえ  いきれるか  いき、きれるか  めをあけろ  みずをのめ  ほら ほら  ちら ほら  とおくが  ひかる     わたしはゆっくりと後ずさり おまえとともに朝を迎える おまえとともに同じところで踊りつづける 椅子に座って雲が落ちた街を見つめる インターホンから聞こえる声 天気予報は、雪



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惺座 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 26
P V 数 : 2321.0
お気に入り数: 3
投票数   : 5
ポイント数 : 0

作成日時 2025-01-18
コメント日時 2025-01-29
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/01/30現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合00
閲覧指数:2321.0
2025/01/30 06時41分27秒現在
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    作品に書かれた推薦文

惺座 コメントセクション

コメント数(26)
A・O・I
作品へ
(2025-01-18)

惺/悟る静か、座/目的と集まってすわる場所 セイザ 冬の星座オリオン座。そして雪。えらばれた言葉に対して確実な位置と意味を持つことはわかります。でも読解とかいう小手先がでてこない、まず一読して圧倒されるっ。パねえ(拍手)一票 (後でちゃんとコメント書くかもしれないが、どうことばにしたらいいのか切り口に迷います) フォルムつくるの大変だったでしょ、空白をポチポチする作業wお疲れ様です<(`・ω・´)

1
stereotype2085
作品へ
(2025-01-18)

いいですね。隙がない。各所に読み飽きさせないための工夫も凝らされていて、その工夫も情感と詩情を表す機微としてしっかり働いている。いいと思います。弱点があるとするならばやや長い、という点で、可読性というところですが、これも大した問題ではなさそうです。もう一度読み返してみよう、そんな気分にはなります。実際読み返しましたし笑 なにか綺麗なもの、綺麗な状態の心に触れたようで、この詩を読んで、うわあ嫌なもの見ちゃったなあ、とか嫌な感じだな、とか感じる人は数少ないと思います。僕自身も含めて。ちょっと新たなアプローチで詩を書いてみようか、そんな気持ちにもなりました。生きている、そのこと自体を確認するために書く詩。そういう詩もあってよいですね。ラストの天気予報は、雪。も外部の変化に気づかないほど夢中になっていたという印象です。自語りになりますが、僕の「ホワイトローズ、咲く」も雪は気づかなかった外部の変化の象徴として使われています。ちょっとした共感も覚えました。

1
テイムラー隆一
テイムラー隆一
作品へ
(2025-01-18)

>冬の帰り道~淡い気体に尽きなければ この部分が綺麗な近代詩的描写で、かなり参考にしたいくらいだった。 あと全体的には改行を使いこなすことで、とても整然とした詩になっているように思える。結構バラバラだというのに、それが不思議。 ……ただ気になったのが、zigzagの部分。 これ良いとか悪いとかじゃなくて、ただ「どうしてこの作者はあえてアルファベットを混ぜたんだろうか」という疑問が芽生えたというか。「曲がりくねって流れていく、ではいけなかったのか? zigzagはあえて違和感を最初にぶつけるためにやったのか?」って細かいところが気になってね。

1
三明十種
作品へ
(2025-01-18)

なんかその佐々木春さんの生身の一部分を垣間見たよーな気になりましたよー(今までのやつとは少し温度が違うよーな)気のせいであるかもしれんけどねーなんかね異性の日記を盗み見ているような罪悪感にも似たものが湧いてきましたよーありがとうございました。

1
佐々木春
佐々木春
A・O・Iさんへ
(2025-01-19)

AOIさん、ありがとうございます。そして、褒めていただきうれしいです! 苺から書き始めてけっこうすんなり書くことができました。そういう意味では前作よりもあまり考えてないかもしれません。 かたちは確かに時間がかかりました笑 でも、やりだすと楽しくてずっと続けてしまいそうで、どこで切り上げるかが難しかったです笑

0
1.5A
作品へ
(2025-01-19)

変則的ではあるのですが、良い作品だと思います。もしも筆名を伏せて投稿されたら(言葉の使い方や文字の配列から)、別の方かなと思ってしまうような、今までのらしさというものが新しく生まれ変わっていく過程を感じました。 この作品を読ませて頂いているあいだ、その時間は、自分と対話しているようでした。自分と対話しながらも自己陶酔に陥っていくわけではなく、もう一つの視点(今までのらしさ)が上手く作品を下支えしていると感じるからで、 >わたしはゆっくりと後ずさり >おまえとともに朝を迎える >おまえとともに同じところで踊りつづける >椅子に座って雲が落ちた街を見つめる >インターホンから聞こえる声 >天気予報は、雪 の部分などはそのように思いました。従来の書き方に新しい発想が融和するように書き加えられていると思います。一点だけ、この作品に詩らしさをさらに加えるのであれば、難読漢字(例えば顫音とか)を、複数連あればその半分くらいに(一連に一語くらいの割合で)入れられると、(作品の)深みがより増していくかもしれません。詩は他者を突き放しながらも、どうしようもなく傍にいてくれる、そのような感覚を掻き分けながら読み耽っていくものだと僕は思っていて、この作品からは詩の力を感じました。詩のスタイルが様変わりすれば、言葉を紡ぐときに考えることも、いつもとは多少違っていたのではないかと想像します。その違いの積み重ねが大切かなと思いました。

1
佐々木春
佐々木春
stereotype2085さんへ
(2025-01-21)

stereotypeさん、コメントありがとうございます。繰り返し読んでいただき、そして、「なにか綺麗なもの、綺麗な状態の心に触れたよう」と言っていただき嬉しいです。 去年のリボルバーという作品もそうでしたが、たまにこういう作品が自然と出てきます。自分の中に溜まった澱のようなものかもしれません。 最後の行は、どうやったら説得力あるかたちで終われるかを考えてる中でふと湧いてきたので採用しました。

1
佐々木春
佐々木春
テイムラー隆一さんへ
(2025-01-22)

テイムラーさん、ありがとうございます。(冬の…)のところも褒めていただきうれしいです、ここはかなりすんなり出てきました。冬の夜空っていいですよね。 zigzagのところは深い意味はなくて、音と意味でジグザグが使いたかった(直線が細かく行き来する)けど、それを表す文字がジグザグでもジグザグでもなくてzigzag(もとまとzのかたちに曲がっていくという意味ですので)だったのです。 あと、見た目に少し変化を出したいなというのも少しありました。

0
瑞春美佐
瑞春美佐
作品へ
(2025-01-22)

情景が、流れる映像とともに浮かぶのがすごいなと感じました。文章の読み書きが苦手な私にもするっと入ってくる感じがするのもすごいと思いました。

1
作品へ
(2025-01-22)

キレッキレです。詩の脳みそしてる気がします。

1
佐々木春
佐々木春
三明十種さんへ
(2025-01-23)

三明十種さん、いつもコメントありがとうございます。 そうですよね、なんかいつもの違う感じだと思います。書いてたらこんな感じになってました。 あまり性差は意識してないというかニュートラルなわたしを書いてるつもりなので、罪悪感は感じなくてもだいじょうぶですよ笑

0
ryinx
作品へ
(2025-01-23)

うすくて、淡い、なにか、ぎりぎりの、とおり抜けるような。それはかろうじて。そういったすれすれの感覚を、各連ごとの空間の広がりや視覚的イメージ、落下する物質、の音。一つ一つの連のまとまり。それだけでもイメージ がぎりぎりの精度、精密さで描写されているように感じます。けれどもとても計算しては描けない、書きこまれたイメージにうっすらと浸透して、かろうじて感知されるような感覚、というよりも感触、あるいはそういった言葉では表せない、言外に(あるような)言語化しえないようなもの、あるいはものではないのかもしれない、不思議な気持ちになったけれど、なにか傷み のような うまくあらわしにくいような感覚も覚えました。

1
佐々木春
佐々木春
瑞春美佐さんへ
(2025-01-24)

瑞春美佐さん、はじめまして。コメントありがとうございます。 そう言っていただきうれしいです!

0
佐々木春
佐々木春
1.5Aさんへ
(2025-01-25)

1.5Aさん、丁寧なコメントありがとうございます。 今回の作品はいつも以上に感覚というか正解を求めずに書き進めていったものなので、そうおっしゃっていただいて嬉しいです。 メリハリについては連によって少し話し方(ボイス)を変えているつもりです。わたし自身の振れ幅としてそこまで大きなものではないかもしれませんが。 漢字については使ってみようと思うこともあるのですが、わたしの考えとしては読者に寄り添い、そしてはねのける必要がないと思っているので、いまの時点では表現上必要なところでしか使わないことにしています。 だって、やっぱり難しい感じが多いだけで読まない方って多いと思うし、文章を書くって誰かに伝えたいと思うのであれば、それこそ今の時代に難しい漢字をつかわなくてもいいのではないかって思っています。 ただ、それでしか表現できない何かがあればそれはそれなんだと思います。 一年後にまたどう思っているかわかりませんが、個人的にも難しい漢字の多い作品は読まないので、自分ではそれはやらないかなというのがいまの感想です。

1
メルモsアラガイs
メルモsアラガイs
作品へ
(2025-01-25)

朗読されるのを主眼としたような変化のある文体ですが、様々な絵空間を飛び交うのは時間差を意識されているのでしょうか。子供から大人へと、成長を続けながらも自責の念に語られる想い。あいつ。台詞のように掛け声が聞こえるあいつとは、星の世界から眺めみたもう一人のわたしなのか。全体的な印象としては軽く、絵本の中に綴じられた物語を朗読し、舞台の上でパフォーマンスする姿を浮かべてしまう様。佐々木春さんのもうひとつのpoemですね。poemという言葉で括るのならば、ですが。

1
おまるたろう
おまるたろう
作品へ
(2025-01-25)

前作「オレンジジュース」の方が 佐々木春さんの無意識が出ているような不気味さというか、 ブラックボックス的ヤバ味があると思っていて、 でも、支持されるのは、本作の方かもしれないですね。 なにも考えずにツルリと読むことができて、 レイアウトも面白いし、 内容もきっちり導線が設計されてて、面白い。 全体がやわらかで、 なにより「キャッチ―」だと思った。

1
佐々木春
佐々木春
類さんへ
(2025-01-25)

類さん、コメントありがとうございます。 …ですが、全然そんなことないです…これからもコツコツがんばります。 〈コッコッ〉

0
1.5A
佐々木春さんへ
(2025-01-25)

ガラッと変わられたように思いました。このサイトだとA・O・I さんが一番初めにパッと思い浮かびました。 漢字について少し言及させて頂きますと、例えば表題の『惺座』という言葉(漢字)、これは造語でしょうか?、僕が考えているのは、こういったあまり見慣れない言葉(漢字)が数百文字に一つ、あるいは数千字に数個程度入っているといいなという感じです(読みにくい漢字がたくさんあると、おっしゃるように読むことには逆効果だと思います)。コーヒーに入れるクリープのような、あるいは一粒の角砂糖のような小さいアクセント。それ自体が全体に大きく作用するわけではないと思うのですが、入っているときと入っていないときでは、どことなく差異を感じる(考え方次第では、対象に寄り添っているといえるのかもしれません)。そのくらいのささやかさで、一粒の方法として、文章表現の引き出しに入れておかれるといいのではないかと思います。

0
吸収
吸収
作品へ
(2025-01-25)

読む事で得られる文体と 書く事で得られる文体と言うか 佐々木さんの場合は読む事、読書により得た文体だとは思うんだけど。 まぁだけど出力の為には入力は不可欠だとは思うので読み書き其々の文体の違いは恐らく脳の領域の問題だと思います。 佐々木さんのやり取りを読むと なんとなくそうなったとか 余り意識していない みたいな事を返信に書いている事があるんですが つまり意識を通過しない感覚と言うか 無意識的に読みの文体を獲得しているのではないかと思ったりもするんですよね。 実際、佐々木さんの作品の中にはそんな感じ 、まぁ俺が勝手に思っているかもしれないんだけど極力、読みの文体だけを使った作品というか、混じりけの無い文体と言うか。 だけどそうでない作品もあると言うか 今回の作品とか、前回のオレンジジュースとかかもしれませんが。 なんとなく今回の作品は意識的に書いている気がする。 間テクスト性と言うか 佐々木さんの場合、読みで得られた文体は 間テクスト性を理解していると言うか 文章が理想的なバランスで表現されていると言うか。 しかし何か意識的に思って、考えた文章はやはり読みの文体に書きの文体が混じってというかある基準を超えて混ざってしまって その結果、間テクスト性が失われると言うか 詩的発光に至らないと言うか 技術と感性の問題かもしれないんだけど。 今回の作品はどうかな 確かに上手いとは思うけど 同時に佐々木さんはこんなものではないだろうとも思うんですよね いや、これはもうほんと高いレベルの話だとも思うけどね 身も蓋も無い話をすれば前回のバランスと オレンジジュースは、個人的にはやはりバランスの方が評価は高いけど オレンジジュースの方が人気は出るだろうなとは思います、今回も然り。 だけどこれを言ったとしても結局どうにもならないというか コレはアドバイスと言うよりも宣告というか 良い意味でも悪い意味でも完成されているので、それをそれとしてそのスタイルを維持するのか、それとも何か模索していくのか 模索に伴って恐らく一時的(数ヶ月から数年、数十年)に作品の完成度自体は落ちるのだけど、何処までを見据えて書くのかだと思います

0
佐々木春
佐々木春
ryinxさんへ
(2025-01-26)

ryinxさん、ありがとうございます。 >あるいはそういった言葉では表せない、言外に(あるような)言語化しえないようなもの、あるいはものではないのかもしれない、不思議な気持ちになったけれど、なにか傷み のような うまくあらわしにくいような感覚も覚えました。 この作品はけっこう近くにある感覚を、自分なりに説得力を持たせたいとかたちにしてみたものなので、そう言っていただけるとうれしいです。 結果として意外と長くなってかたちも変わっていますが、感覚自体は結構シンプルだと思っています。 何かするにも理由(言い訳)を考えてしまうようなときにどうやって何かをはじめられるか、はじめようと思えるか。 その決定的な何かがない中での曖昧な感じが作品に表れているのかもしれないと思いました。

1
佐々木春
佐々木春
メルモsアラガイsさんへ
(2025-01-27)

メルモさん、コメントありがとうございます。 この作品はどちらかというと夜中の自分自身のつぶやきから始まっているようなところがあって、それをどう書いたら説得力を持たせることができるかという気持ちで進んでいるので、「かるい」というのはその通りだと思います。 最近の「バランス」と「オレンジジュース」でかなりわけわからないものを書いてきたので、今回は何かひねりのないものをと心がけて書きました。 だから(冬の…)とか、日記みたいに気負わずサラサラかけて楽しかったです(日記を書くような性格でもないのですが)。 そして、「朗読」という観点、確かにそのとおりだなと思いました。 ありがとうございます。

0
佐々木春
佐々木春
おまるたろうさんへ
(2025-01-27)

おまるたろうさん、ありがとうございます。 そうですね、自分としても自分らしいのはバランスとかオレンジジュースとかだと思っています。自分でも何かいているのかわからずに書く作品。読む方に届くのかわからない作品。そのかたちをとるしかなかった作品。 そういう意味では、今回のは夜中の独り言、呟きを自分に納得いくかたちまで広げていったらどうなるかって感じだったのかもしれません。 全体的にはフラクタルとか例えば、朝みたいな軽さですよね。 この軽さは自分にとっては意外と心地よかったし、書いてて楽しかったです。 そういう意味では前の二つの作品とのバランスみたいなものなのかもしれません。 >前作「オレンジジュース」の方が 佐々木春さんの無意識が出ているような不気味さというか、 ブラックボックス的ヤバ味があると思っていて、 そういっていただけてうれしいです。 こういう率直なコメントいただけるとなぜか安心します。

0
佐々木春
佐々木春
1.5Aさんへ
(2025-01-28)

ありがとうございます。「惺座」は造語です。 カタカナばかりだと面白くないな、でも普通の漢字だと普通だしなと思ってつけてみました。 わたし自身、恥ずかしながらあまり詩を読み解く力もないこともあってか、自分に読めない漢字は使わないようにしています。おそらくどんなにつらい状況でも(たぶんつらい状況に追い込まれていればなおさら)自分で難しい漢字を調べてまで読もうと思わないからだと思います。 ただ、おっしゃるとおり、「差異」を感じるというのは大切なんだろうなと思いました。 自分の中では書いているもの自体が「差異」なんじゃないかと思ってもいるのですが、それを見た目としてどこまで出していくのかは、少し考えてみたいと思います。

1
エイクピア
作品へ
(2025-01-29)

「わたしは    たしは     しは      は       話すことが            できない             きない              ない               い                から」 この引用箇所の消え入るような感じが、矢張り印象的で、この詩のメインではないのかもしれませんが、この詩を確実に支えている箇所だと思いました。

0
高橋髙橋
高橋髙橋
作品へ
(2025-01-29)

〈わたしは擦り減った鉛筆を握りしめて低く唸る〉からのレイアウトは、吉岡実でしょうか。上下に動く詩行がたのしいです。

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佐々木春
佐々木春
吸収さんへ
(2025-01-29)

吸収さん、ありがとうございます。 コメントいただいていろいろ考えてみました。 >つまり意識を通過しない感覚と言うか無意識的に読みの文体を獲得しているのではないかと思ったりもするんですよね。 獲得できているかどうかはわかりませんが、おそらくそういう風に書いているのだと思います。 「自分でもよくわからない」と書いていて、「そんなわけないだろ」と思う方もいらっしゃるとは思うのですが、本当にわかっていません。おそらくこれまでの集積したものの中から何かに反応して浮かんでくるのだと思います。 >だけどそうでない作品もあると言うか今回の作品とか、前回のオレンジジュースとかかもしれませんが。なんとなく今回の作品は意識的に書いている気がする。 これも仰るとおりで、オレンジジュースはリライトするためにリライトしてようなところもあるので別として(わたしもバランスの方がおもしろいと思っています)、何かを待って書く作品はかなり深いところでエネルギーを使うので、たまにこうやって呟きみたいな作品を書いています。おまるたろうさんの返信にも書きましたが、「フラクタル」とか「例えば、朝」みたいな静かな作品です。 あまり悩まずにパタパタ書いていけるので、バランスというか基礎練習というか、そういう意味ではいいのかなと思っています。あと、書いていて気持ち良いです笑 ただ、こういうの書いているとまた何か浮かんでこないかなーという気持ちになる、その繰り返しです。今回の作品はつぶやきに自分なりに説得力を持たせたらどうなるかやってみたら、こういうかたちになりました。 >良い意味でも悪い意味でも完成されているので、それをそれとしてそのスタイルを維持するのか、それとも何か模索していくのか、模索に伴って恐らく一時的(数ヶ月から数年、数十年)に作品の完成度自体は落ちるのだけど、何処までを見据えて書くのかだと思います。 そういっていただいてありがとうございます。 まだ書き始めて一年(ちょうど一年くらいですね)なので、一つ書くごとに何かを模索し続けています。だけど、一年前に比べたら書けることが広がってきた気がするし、そこにある自分からの自由さ(何もないところから何かが出てくる感覚)は書かないことには感じられないことだと思うので、それを大切にして少しずつ地面を掘り下げていければいいなと思っています。 ありがとうございます。

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