別枠表示
傘
人間は、雨が嫌いだ。人間は雨を避けるために洞窟を探し、家を作り、傘を編んだ。 最近は持ち運びやすさを高めたり頑丈さを強化したりと、傘を進化させている。 今日、私の傘が壊れた。布地が破けたわけでも骨子が折れたわけでもない。 ただ骨子と布地をつなげる部分が折れ、傘をしまえなくなっただけで、まだ傘として雨をしのぐことができる。 実際、今日の帰り道は壊れた傘で雨をしのいできたのだ。 ふと思うのである。街ゆく人が持っている傘は、壊れていないのだろうか。雨が止んだ時、いったい何人が傘をたたみ晴れを喜べるのだろうか。
ログインしてコメントを書く
傘 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 288.4
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2025-01-07
コメント日時 2025-01-15
項目 | 全期間(2025/01/18現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
井上陽水の「傘がない」を思い出しました。
0何かから身を守る大切さ、それがあるということが当たり前じゃない、というような根源的なテーマだと思います。日常を切り取るエッセイのようでありながら、強く貫くような詩でした。
0>雨が嫌いだ 「いやいや雨が好きな人多いよ。決めつけ過ぎでは……」と言いたくなったけど、よく考えると雨音とか濡れた世界の風情を好きな人は多いけど、わざわざ自分の身体を濡らしにいくって感じの「好き」ではないんだよな。 雨って詩題としてこうやって色々と思いを馳せることができるからいいね。
0