犬の散歩をしていると
私の前に山羊が来た
満員電車に乗り込むと
私の下に山羊が来た
同級生と会う前に
私の後ろに山羊は来た
ほほ笑みみたいな口角軌道と
ブロンドみたいな長い毛に
私はおそらく恋をしていて
同時に少し怖かった
座ってテレビを見てる時
山羊は私を忘れてた
疲れてベッドに倒れると
山羊はそこにはいなかった
母と喋っている時は
部屋に入れはしなかった
たぶん私を好きだった
好きになろうと努めてた
だけど私が独りでいないと
私の中に消えてった
やっと触れ合いそうな時
貴女はふいに目をつむる
気圧が低くなる時は
高確率で目をつむる
一番誰かが欲しい日も
瞼に固く、閉じこもる
ウツボカズラに似た唇
うっ血みたいな色の隈
ほんとはあんまり好きじゃなかった
だけど貴女は、必要だった
(貴女は痛がりだから。貴女は探して逃げるから。
シャワーの膜に閉じ込められて、今、やっと貴女は目を合わせて)
……長いこと貴女に支配されて
……不満はあるが文句は無いな
あなたがいなければ、どんなに楽か
……言う権利は貴女にあるから
……それがおそらく健全だから
……
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 264.0
お気に入り数: 0
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ポイント数 : 0
作成日時 2024-10-18
コメント日時 2024-10-20
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/10/28現在) |
叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
閲覧指数:264.0
2024/10/28 05時27分15秒現在
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途中の空白の部分がつながらず、いったん読むのを止めて、また読んだら、一本につながりました。場面が変わっているのですね。「勇気が欲しい」と言っているように読みました。
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