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洗濯の詩
シルクは高温だと色落ちします ゆっくり 体の全体重をかけて じんわりみしみし ほら 水が溢れてきた 汚れも泡も絞りっとって 残ったものは洗う前より綺麗になったのだろうか #洗濯 千原千住 #洗濯 西野輝 #洗濯 笹野詩織 #洗濯ネットに入れて 白石昇 #きれいになる 東泉宙乃 #真っ白 早川かこ あの子からのだいきらいも ありがとうも漂白して 付け置き15分の優しいもみ洗いで 表面に浮いてしまった ぼくの体に残ってしまうのは 愛以外でできた炭水化物 踏切の遮断機が上がらない そこの住人たちがぼくの前に立ち塞がる 「踏切が渡れるなんて思い込むな。私たちは遮断機が上がるなんて 一言も言わなかった」 影が追いかけてくる ぼくはバスの予定時刻を見るがもう遅い 裸足で逃げる ああ 夜になっても影が追いかけてくる 月の明るさを憎んだ
洗濯の詩 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 854.2
お気に入り数: 0
投票数 : 4
ポイント数 : 0
作成日時 2024-10-04
コメント日時 2024-10-10
項目 | 全期間(2024/12/27現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
題名通りに読むと読み切れない部分があるので「せんたく」を読み替えれば 選択とか宣託とかになるんだけど まぁ命の洗濯とか言ったりするし 生まれ変わりとかを考えれば何処かで魂を漂白したりするのかもしれないけど 後半は何だろう? > 踏切の遮断機が上がらない 何が齟齬があるのかなぁ 踏切を如何捉えるのかと言う問題があるのかな、何が優先なのかと言う問題なのかもしれないけど 孤独感みたいな話なのかな 月の明るさを憎むなんて穏やかではない気もするけど作品全体からは魂の変遷みたいなものを感じました。
1>ぼくの体に残ってしまうのは >愛以外でできた炭水化物 これはキラーフレーズだとおもいました。最終連の踏切の下りも秀逸。読み手に安心感を与えてながら、切断している。ただ最初の一行を独立させるのは悪手のように感じました。
1吸収さん、コメントありがとうございます。 この詩は、去年の今頃に書いた詩で「シルクは高温だと色落ちします」という注意書きからイメージを浮かべて書いたものです。 せんたくという言葉には色々な漢字が当てはまりますが、私は文字通りの「洗濯」を軸に書きました。 洗うという行為は、綺麗になる分、無かったものになるという怖さ、そもそも何を汚れとするのかなど考えれば考えるほど文学的モチーフだと思ってます。 後半部分は、洗うことの怖さから逃げ出したいけれども、この齟齬というのは、対人である限り避けては通れないものです。 私は、今までひとりで創作をしていた身で、常に孤独との戦いでした。夜だと、暗闇に溶けこめそう私は追い詰められることはないと思うけれども、それでも月がある限り私の存在は影として浮かび上がる。それがまたもう1人の自分のようで、私が私でなくなるようで、怖くなる。そんな気持ちを詩に書きました。
0中田さん、コメントありがとうございます。 この頃の私は、周りのことを全て拒絶していて、何も信じられなくなっていました。多分、愛と言われるものもそこにはあったかと思いますが、それすらも漂白してしまった。 それが、キラーフレーズとして、出てきたのなら嬉しい限りです。 最初の一文は、独立させることで、むしろ他の連とのつながりが無くなってしまうということでしょうか……少し難しいところではありますね
0この詩は#洗濯 千原千住~#真っ白 早川かこ。この敢えて人名を取り上げたことが詩にほどなくインパクトを与えていて、けっして衒いのように映らないのは、この訳はわからないが名前が服に付けてあるタグのような役目を果たしているからでしょうね。さりげなく読み過ごされているからです。ともすればインパクトのある人名を用いてそれでいて衒いを感じずさりげなくやり過ごすことができる。そのセンスもいいのです。反意図的な仕様としても参考となる立派な拵え方ですよ。
1ブルボンの「プチ ポテトコンソメ味」 を齧って、鼻くそほじりながら読んでたら、 最終連で「えっ?」って二度見してしまい、、 ほじってた小指が停まりました。 ちょっと間をおいて(たぶんだけど) 作者の意図は分かった気がするけど、、 いや、やっかいな作品ですわ。 不思議な感覚の持ち主だ。
1感覚的に書いているようで、実は結構論理的に考えた詩なのではないかと思いました。 確かに最終連は意外です。「こうくるのか」って思いました。 ひとつ、「愛以外でできた炭水化物」っていうところが気になりました。 体の組成の割合として、残るとすれば「炭水化物」ではなくて「タンパク質」なのではないかと…炭水化物は水溶性のような気がするので、しっかり洗うと溶けてしまいそうです…あまり重要ではないかもしれませんが気になってしまったので…
1メルモsアラガイsさん、コメントありがとうございます! 名前は架空の名前ではあるんですが、ハッシュタグで(それこそ、洗濯物のタグ)かつ、ネットに入れるという行為(インターネットとかけて)を比喩したものになります。 文のレイアウト的に、あまり主張せずに、自然に組み込むように心がけていますが、その自然な感じが逆の要素にも働くという指摘になるほどな……と思いました…ありがとうございます
0おまるたろうさん、コメントありがとうございます!ブルボンのコンソメ味、美味しいですよね笑 私は、うすしお味が好きです 私は、行間に余白を作ることを心がけていますが、その余白部分をどう捉えたかという部分の感想を聞かせて貰えることが嬉しいです…!最終連で手が止まったというコメントが何よりです…
0佐々木春さん、コメントありがとうございます!(佐々木さんの詩、拝読しております……) 夜にタオルなどを干すと、やはり、昼と同じく月に照らされて影が出来ちゃうんですよね…そこから発想を飛ばした感じです…! なるほど…!タンパク質の方なのですね、すみません…私、そこはあまり調べずに書いてしまいました……ご指摘ありがとうございます 多分、炭と水から(文字的なこと)連想して、炭水化物を選びました……
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