《チョイの間》の客は百フラン
そのうち六十フランが女たちの取り分
《泊まり》の客は百五十フラン
《客引き》が客を連れて来た場合四十フラン
《ショー》は一回につき八十フラン
チップはいくら貰っても可
ミレーヌは一斉手入れでパクられ二晩もブタ箱暮らし
フランジーは未成年だとバレてサン=ラザールのムショ送り
ジョジアーヌはムラン監獄のダンナ宛に手紙を書き続け
クローディはヤクザのヒモにゲンコツの雨をお見舞いされ
ミュリエルは週に四日は魔法の粉でぶっ飛んでる
シャンパンは
大壜一本につき四十フラン
小壜なら二十フラン
《乱交パーティー》は百五十フラン
病気の定期検診が四十フラン
休日は原則として輪番制
キムは一カ月で千二百人もの客を取らされ
ヴァレリーは梅毒の第二期症状をしょい込み
ブリジットはモグリの堕胎屋に九度目の入院中
リュリュはオプタリドンを一壜飲んで手首を掻っ切り
セリーヌはタクシーの中でハジキを三発ぶっ放された
《十三号室》へ行く前に
あんたにも新しい名前を付けてあげなくちゃ
殿方のお気に召すような素敵な名前をね
作品データ
コメント数 : 4
P V 数 : 577.2
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投票数 : 1
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作成日時 2024-09-15
コメント日時 2024-09-16
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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2024/11/21 20時49分16秒現在
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文体模倣の巧い方なんだろうなと思います。ていうか、川本直さんじゃないですよね(汗)
0コメント、有り難うございます。 ところで、川本直さんって誰ですか? (勉強不足でスミマセン)
0あらま。 デビュー作の「ジュリアン・バトラーの真実の生涯」でいきなり読売文学賞を獲った人で、ペダンチックな作風でやはり文体模倣が得意な作家さんです。雰囲気がちょっと似てるというか、教養(歴史学、アナール派とか読んでそうな)が近い感じがしたので、もしかしたら紅井さん、読んでるかな?と思いました。当てが外れましたね。
0丁寧な解説、有り難うございます。 今度、是非読んでみようと思います。 また色々と教えてください。 ちなみに1番好きな作家はセリーヌです。
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