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重なり合う/針
重なり合う/針 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1688.3
お気に入り数: 1
投票数 : 7
ポイント数 : 0
作成日時 2024-09-12
コメント日時 2024-09-24
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
思想的な意味を絡めた練度的にも其れなりに高い技術が窺える作りですが、やはり気に入らないのは文中にも書かれてあるこの詩のタイトルですね。答えもなく読み手に問う、というだけに括られてしまう内容ではないはずで、縫いつけた言葉の痛み、この思考の軌跡がどのような形として表現されているのか、筆者自身がこのことに明確な答えを持ち合わせていない。なのでタイトルも決まらなかったのでは、というような節がわたしには読めてきます。このタイトルで終わらせて済むはずの内容でもなく、勿体ないですね。という印象です。
2筆力があるのは感じられるのでなんだか惜しいところですね… ただポエムとかこーゆーもんはどんどんお好きに書いていただいて どんどん周りの反応をみていただいたら こう進めばいいかもみたいのが分かるかもですね あとは必然性のあるテーマとか構造の発想なだけな気がします
1良いんじゃね? 児童文学だけが詩みたいな、世の中の風潮や思い込みには、私はもう飽き飽きですよ。私は、あーだ、こーだ、言わない。良いと思う。
1ご感想ありがとうございます。 タイトルが投げっぱなしとのご意見、非常に考えさせられました。 しかしながら、この詩はタイトル先行ではあるのです。 この詩に出てくる針とは時計の針のイメージでありまして、 どんなに重なりあったとしても決して触れ合うことはない切なさを伝えたかったのだと。 客観的に自分で解釈しております。 それと、時計の持つ機械的で無機質な感じを文体に取り込む試みもありました。 成功しているかどうかは、読者の方々に委ねさせて頂きます。
0ご感想ありがとうございます。 やはり伝わり難かったようで申し訳ありません。 私はいわゆる私小説風であったり、リアルエッセイ風の詩が苦手でありまして、 読者に想像の奥行きを許さない詩を書くことに拒否反応があります。 詩というものはあくまでネガな存在であり、脳内で現像し色を付けポジとするのは読者の自由である と考えております。 ですから、私の描いた景色と読者の描いた景色に相違があっても何ら問題ないのです。 発表の場があることへ感謝を忘れず、これからも自由に書かせて頂きたいと思います。
1ご感想ありがとうございます。 詩(うた)には音階などの表記はありませんが、文体という独自のリズムがあります。 なので口に出して音に変換することで初めて、その詩の持つ本質が浮き上がってくるのだと 考えております。 私の中での良い詩というものは、その内容よりも言葉の連なりのテンポが心地良いと感じるものが 多いような気がします。読んでいるというよりも聴いている感覚です。 ですから、改行もなくひたすら文章が続くだけのような形式の詩に出会うと どこでこの詩は息継ぎをするのだろうか?と不安になったりします。 やはり、間(ま)が恋しくなってしまうんですよね。 わずかでもあなたの詩心に刺さることができて幸いです。
0タイトルはそうでしたか。うーん、ですね。 どんなに重なり合っても触れ合うことのない刹那~ つまり針の曖昧な動きにいくら時間を×ても距離は縮まらないという二人の関係性。ということでしょうか。 時計の無機質な感じは受け取れなかったですね。言葉の糸という表現が逆に有機的に受けとめれてしまう。
1縫うというモチーフで、緊張感を持った詩行が、美しく思えます。一線を超えたレベルにある、 詩だと思います。針という言葉の取り扱いは難しいと思いますが、鋭い言葉の詩もいいなあ と思いました。何度も読み返してしまいます。
1大変お厳しいですね。 でも、しかと受け止めさせて頂きます。 余談でお話いたしますと、この詩における当事者と対峙者におきましては 推理小説における探偵と犯人の関係性が念頭にありました。 探偵という役回りは実に酷なもので、限られた時間のなかで“糸口”を見つけ出し 狂行の尤もらしいストーリーを綺麗に織り上げなければならないという無理難題を課せられ 東奔西走するという望んで貧乏籤を曳くような苦労好きがほとんどです。 彼ら(彼女ら)へのリスペクトが無自覚に込められているような気がします。
0ご感想ありがとうございます。 緊張感を感じて頂けたとのことで、大変嬉しく思います。 具体的な場面を想定しているわけではないのですが、あえて普遍的に申し上げれば 何かの決断をしなければならない状況にある人たち。でしょうか。 それは時計をちらちら気にしながら、ノートPCの前で指を動かせないでいる私かもしれません。 “締め切り”なんて在るはずもないのに。 もう手を加えられないという緊張感が創作には不可欠な要素である気がします。
1なぜなのか、頭に探偵のシルエットが浮かんできました 一字一字辿るごとにおもしろさがあって好きです! 交錯って感じが伝わってきます
1ご感想ありがとうございます。 私は推理小説を好むのですが、驚愕のトリックや完璧な動機などにはあまり興味がありません。 探偵役の人物が犯人と疑わしき人物と対峙する、あの独特の緊張感が堪らないのです。 タイトルの元となったのは、長針と短針が同時に12を指し示すあのイメージです。 『正午』 それは、私が文体の指標とする作家の下の名前です。 彼は推理小説作家ではありませんが、探偵役を登場させ立ち回らせます。 そして、いつもその緊張感で私をヒリヒリした気持ちにさせてくれるのです。 あなたがわずかでもそのような感覚を感じて頂けたのならば 私がこの詩を投稿した意味はあるのかもしれません。
2緊張感というかテンションというか集中力と言おうか 時計細工を扱っているように言葉を置いていますね。 こんな詩が人には書けるんですね。
1わかります! 臨場感っていいですよね~
1ご感想ありがとうございます。 目指したのは、時計のようにただそこに在る詩です。 時計を見て腹を立てる人はいないと思います。もちろん、約束の時間になっても 恋人が現れず時計に八つ当たりする人などは、いるかもしれませんが。 ともかく、読まれた方を誰一人として傷つけたくなかったのです。
1上手い、と思ってコメント欄を覗きましたが、メルモさんの言い分もよく分かるなあと。筆力に関して非常に研ぎ澄まされているなと思いました。 そうですね……他の方が触れていないところでいくと、最後の「ある」が孤立した行にあるところでしょうか。この終わり方って一見緊張をふっと弛緩させてストンと終わるように見えますし、直前の「間隙」という言葉から生じる空白なのかなあとか思うのですが、だからこそ、「ある」という言葉が胡散臭く見え出すのではと。間を置いて、焦らして物事を言えば良く聞こえてしまうものです、だから、メルモさんのように「ある、って言っても答えを出せていないんじゃないの?」と疑われるのかなと。 答えなんてものは書かなくて良いと思います。詩は説教ではないと思うので。なので、答えや大層なことを書いていなくとも圧倒される、読み手が疑うよりも先に感動してしまう、見たことのないハッタリ装置の発明が加わると、より良くなると思いました。 良い詩でした。
1天2さんの見解がいちばん当たっていて、モノトーンなよさがあるが、飛躍がないのがマイナス。ようは起承転結が弱い。短歌の名作にあるような、イメージの豊かさや凝集がない。
1ご感想ありがとうございます。 上手いと評して頂きまして大変恐縮に存じます。 私の詩は、先達たちが作り上げてきた表現を拝借した継ぎ接ぎにすぎません。 それでも、この詩で表現したかったことはあります。 それは時間の経過です。 詩はしばしば絵画や写真に例えられますが、それではある時間の流れの一瞬だけを 切り取ったことになってしまいます。しかしながら、私が表現したかったのは時計の 長針と短針が重なり合い、互いに離れ合うまでの一連の時間なのです。 もっと短くても長くても構いませんでした。この主題さえ伝えることができるのならば。 「ある」だけを改行して置いた理由としては、朗読を想定した場合にあれくらいの間を 取りたいという気持ちと、わずかに数度だけ傾いた長針のイメージを視覚的に何とか 表現したかったからです。 “答えはある”と詩ってはいますが、その答えらしきもの自体は用意していません。 何故かといえば、私が小説家ではないからです。 なので、どうか答えを求めないでください。 これはあくまでも詩という額縁に飾られた詩です。
1ご感想ありがとうございます。 ご意見至極ご尤もとお受け致します。 一分間という時間の体感時間はひとそれぞれと思われますが 感情の変化や脳波、脈拍の角度から観察すると、非常に激しい ドラマが起きているのかもしれません。 何にせよ、たった一分の世界ですので流れに抑揚を持たせることも ままならず大変申し訳ありませんでした。 次作ではもっと時間密度が濃く振り幅の大きな詩を目指したいと思います。
0お針子のように言葉を使って生きる自分を例えるのは分かります。真面目な感じです。歌うように生きる例え、ミュージカルを思いました。
1ご感想ありがとうございます。 ミュージカルに成り得るほど壮大なテーマを扱っている訳ではありませんが、ぐっと込められた想いの密度で言えば歌劇ほどの熱量はあるのかもしれません。 この詩に関しては、状況説明をあえて省いており読者(聴き手)に委ねております。 どのような場面が見えてくるのか、楽しんで頂くことも狙いの一つではありました。 ただ静かに時を刻む時計のような詩として伝わっていたならば幸いです。
1「ある」が佇んでいます。答えは詩の中にあるのでしょう。
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