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24歳の海
あなたのトビウオがげんきに私の海の内と外を行き来して飛び回る ちゃぷん ちゃぷん と 精密なリズムを刻んで ちゃぷん ちゃぷん そしてあなたは知るだろう 24歳の海の底知れぬ浅さを 24年の月日が育んだものは この冷たくて生暖かい体温だけだと あなたは知るだろう そしてわたしはまた軽薄に喘ぐ あっ あっ あっ そしてわたしたちは永遠にじりじりと燃える太陽のこどもなのだと知る
24歳の海 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 764.8
お気に入り数: 4
投票数 : 4
ポイント数 : 0
作成日時 2024-04-06
コメント日時 2024-04-09
項目 | 全期間(2024/12/26現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
若さとは、青さとは何だろう。 確かに、「精密なリズム」が一番心地よく、正しいものだと考えていたことかな、とぼんやり思いました。 「底知れぬ浅さ」という撞着語法がいいですね。 若者は、人の内面と外見を見て、相手のことをほぼ全て知った後、その先に何をすべきかの力がない時期だと思います。だから、内と外を飛び回り尽くしたら、体温だけが感じられて残っていく。まだまだこどもなんだと改めて気づく、そんな軌跡が清々しく描かれた詩だと思いました。 (私も若者のくせに生意気な…すみません)
1浅瀬でチャプチャプがやがて海の深いことを知る予感のようにも読めました。 言葉が選ばれていて何度も読みます。
1>あなたのトビウオがげんきに私の海の内と外を行き来して飛び回る という露わさと可愛らしさを感じさせる良い一連目であるから、 >・海の底知れぬ浅さ・月日が育んだもの と書ききってしまうことで読み手の想像に任せるのは簡単だけど、その部分を作者の言葉でみたかったな。ここを深めることで〝わたし〟の人物像が立つ気がします。 >・そしてあなたは知るだろう この妙に達観したような〝わたし〟もまた底が浅いということなのだろうか 何度も読ませ、詩としてうまいなとおもう。けどなにかチグハグなかんじ 『つくられた〝わたし〟』という印象を持ちました。作者はきっとそういう意図はないと思うのですが。
2コメントありがとうございます!詩作の経験がいままでほとんどなく、こうやってなんらかの形で表に出すのがほぼ初めてだったのでここまで分析していただけたのはとても参考になります…!
1コメントありがとうございます! そこの言葉選びは自分でもけっこう気に入っている部分です。
0コメントありがとうございます!サイトで初めての投稿で、読んでもらう人たちからどんな反応が返ってくるか正直怖かったのですが、ポジティブなフィードバックがもらえて嬉しいです! わたしも若いですが(笑)、今心身に抱えている自家撞着はその若さゆえなのか、それとも生きていく上でずっと引きずっていくものなのか?という禅問答が作品のテーマになっていたので、そこがちゃんと伝わっていたようでよかったです。
1瑞々しさ、タイトルからまず感じました。 本文のそれぞれの言葉も単純な比喩のみで終わるのではなく、幾重にも意味づけられたイメージが伝わってきます。
1まさに 24歳の詩っすね~ わかります。
1すでに過ぎ去った24という歳は私にとってなんだったのだろうと振り返るきっかけとなりました。ありがとうございます、 「永遠にじりじりと燃える太陽の子どもだと知る」という締め方がカッコよくて、個人的に好きです。
1とても素敵な詩だと思います。 自分の若さ、浅さを意識するのってそうではない人に出会ってしまうのではないかなと思いました。「わたし」と「あなた」はもしかして年齢差ですかね。 あと、ちょっとエロチックに思いました?
1作者本人から具体的な答えを与えてしまうと良くない気はしますが…とてもよい嗅覚で詩を読んでいただけているとだけ伝えさせていただきます!ありがとうございます!
124歳の海の底の浅さ。考え方によっては励ましているようにも見えるのです、底の浅さの強調は。あなたのトビウオとは。トビウオは夏の季語か、例句はとふと現代詩とは関係のないことが思い浮かびました。
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