花曇と圍 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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花曇と圍    

町並みの軸は摩耗する その浅瀬の透明な温い水は塩辛いものだ ジグザクのうそを指折り数える 見知らぬ場所であれ不自由な語尾にのせる 小骨のかたちを定めるように游ぐばあい 仕切られた裏を愛してあげることにする なにもないから、じぶんで抱いて 白檀に造花を、なんて灰をおとして 吹かしている、喧騒ばかりを煙にまく 気儘なだけで なんの歴史もありません 褪めるばかりの騙りといいわけさせてください なにをどこでどうしてこうなったのか ひとひとりのカコイが整然と並ばっている ばかだなあ、漏らしてみた(余りにもと置く。) 色白の記憶から指先でぬぐうようにして 拾った憐憫。くちごもる躯という連絡船は いのちという理屈がねじ込まれるあたり、 けれどむき出しの蒼天、輪郭が崩れていくのを その偽薬、おもえば生か死か箱庭は斜面 黙って見過ごせばいいのに微酔のさま 剥離した余剰なものが穴から溢れたものと  ゆめでもなく、致死量を浴びた 無地に花と折る、咲う――劣情。賭して息吹 もしゃくしゃすっから、投げ出せず震えてんのか かけ狂うじてしまった桜色にこうして ぐだらぐだらとのさばる、眞砂のうつわでは ヒカリの状態で濡れている。この弛んだ鍵の束 求めることなどただ、漉いた部分から錆びて 落ちないように埋め尽くしてしまいたいだけで 染み込んだままの微熱と富んだトビラがある ふくよかな春風は強く背を押しては すっと燃え尽きてしまうもの 掬いきれずに薄明、ここまできたけれども くだらないなぁ こりゃ地獄の空だ あんた生きているんだろう じゃあな 花筏、それが凡てだ 意味も形も知ったところでなんも変わらない 帰ることが成らない、流れもの 総ては明け離れる


花曇と圍 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 17
P V 数 : 1737.5
お気に入り数: 1
投票数   : 4
ポイント数 : 0

作成日時 2024-04-01
コメント日時 2024-05-11
#現代詩
項目全期間(2025/04/12現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
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 エンタメ00
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閲覧指数:1737.5
2025/04/12 13時59分05秒現在
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    作品に書かれた推薦文

花曇と圍 コメントセクション

コメント数(17)
田中恭平 new
田中恭平 new
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(2024-04-01)

こんばんは。 なんでこんなに胸がさわぐ感じがするんだっていう その、詩ィ、ですよね、その不思議にダイレクトに訴えかける作品ですね。 何か、最近は、A・O・Iさんの主体とは別に その、作中主体があって、語りですね、リーディングにちょっとそこらから 顔を出す、そのやから、っていうのが影絵のように思えてきますね。 しかしなんだろう、冒頭に戻って、ああ、さらわれる、って感覚はあるのですけれど この作品は僕の読んだ限りではかなりオーソドックスな所に 落ち着いているようにも思えます。

0
田中宏輔
田中宏輔
作品へ
(2024-04-01)

ヒカリの状態で濡れている。 よい詩句だと思いました。

0
A・O・I
田中宏輔さんへ
(2024-04-02)

田中宏輔さま、お読みくださりありがとうございます

0
1.5A
作品へ
(2024-04-04)

「じゃあな 花筏、それが凡てだ」ここの言い切りがものすごく格好いいです。この作品は黙読しているときに声が流れてくる、誰のものかは分からないのですが、訴えかけられているようでありながら、眠る前に聴こえていた声のようでもあって、どこか懐かしい気持ちになりました。

0
メルモsアラガイs
メルモsアラガイs
作品へ
(2024-04-05)

花曇りと圍。ちょうど今頃からの季節と旧字体の囲いですね。曇天の日には墓参りを。って言ってみても辺りを見渡せば気分も暗く落ちこむばかりで、これが前方後円墳や遺跡ならばこんなに狭い国で未だに圍設けてどーすんの。って反発しても歴史は徐々に埋もれて行くのですね。時間とともに。 「HABIT」sekai no owari (fukase)ヒットした楽曲だからご存じでしょうが、なんとなく似てる印象を受けますね。分類から圍へ。どちらも閉ざされた社会から脱げ出せない不満/焦り/喪失/そして微かな願望。これらを覆う精神は心を疾走へと向かわせる。そんなメッセージに読めてきます。

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A・O・I
メルモsアラガイsさんへ
(2024-04-05)

テレビも流行りもんも興味ないので調べてみました。まあ、わたしのものをそのように読解できるのはアラガイさんが毎日毎日沢山の詩に触れているからでしょうね、さすがです。自分は今やっとなんとなーく楽しい方向へ生きていけるだけですから、わたしが生きづらいのはしょうがないですからね性格的にも能力的にも。なので世の中が悪いわけじゃないです。なんてね☆彡 それと圍を墓と読み取ったんですかね、そうですねえ、わたしが死んだら墓なんていらないと言ってありますけどさてどうだか。とかく読み手を通した詩のイメージが多角的に広がるのは作者として嬉しいものです。お読みくださりありがとうございます。

0
湖湖
湖湖
作品へ
(2024-04-05)

美への傾倒と虚無感というか、そのバランスが勿体ないと感じた、貴方の存在が。まあ私もですけど。(苦笑)三連の例えが良いですね。

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A・O・I
湖湖さんへ
(2024-04-07)

ああそうか、虚無ね、そう見えちゃうか。現実に流行りにながされるつもりはないということですね。やっと自分の好きなものだけを見て聞ける余裕がここ数年でうまれただけで。まあ周りに合わせるととても疲れる楽しくないので、そういった個性を自分なりに受け入れた結果です。とかく創作は自由にできるので今にして人生楽しんでるんですよこれでも(^^) 湖湖さんは自らに言い聞かせるように陽を向いて詩作していらっしゃるけど、切り口は同じだと思ってみてましたが。なので赤裸々(のなかの虚飾)が強さと思ってましたがどうでしょうね。似たようなものでもこうも違うのかとおもしろく読ませていただいております。三連の例えが良いとのお褒めの言葉、ありがとうございます。

1
A・O・I
田中恭平 newさんへ
(2024-04-09)

どうもどうも、田中さんお読みくださりありがとうございます。わたしの詩はね、さらわないです。ただぐいぐい、なんやよくわからない感情が迫ってくるそういった詩を書きたいと思ってるのです。まあでもこの詩はちょっと素直よね、そして言葉としての強さもあるかな。なにかしら感じられるとは思っていますけど、それが読みてそれぞれであることを常々願って書いてますから。けっこううまく書けたと思ってるんだけど、言葉に出来ないことを書いてる、つもりです。まだまだ精進ですけどね

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A・O・I
1.5Aさんへ
(2024-04-10)

1.5Aさん、コメントありがとうございます。ちょっとかっこつけちゃったかなと自分でも思うんですよねこれ。まあそうやって見つめてはあーだこーだ言いながら、ブツブツ、かたちにして自分というものを定めていく感じでしょうね。どうせいっときだけですから、すべては流れもの、明け離れていきます。黙読すると声が聞こえるとのこと、呪いみたいなもんですよそれ みんなココロン中に持ってるやつ、たぶん自分自身だと思います。(??

1
おまるたろう
おまるたろう
作品へ
(2024-04-13)

俺の好みではないが 冴えてるフレーズがあって読ませる。 好みではないといったのは、 モチーフの 「ガチな部分が何もない真空」みたいな。 もちろん、意図的に選んでるのだろうが、 俺はガチなのが好きだから。

1
A・O・I
おまるたろうさんへ
(2024-04-14)

おまるたろうさんのいう、ガチとは、〝作者の伝えたいことが見える分かる読み手が考えさせられる〟ことでしょうか。たしかにそういうものは書かないですね。まあ、なにを基準に詩を書いて読んでいるのか。詩を読んで感動する?感情が沸き立つこと?なにか汲み取れること? 結局それぞれの琴線に触れるだけですから、それは好みとは違うところなんですよね。わかります。私もけっこう辛辣に好きじゃないけどうまいと書くので。素直にそう言っていただけるとほんとうに単純に嬉しいものです。コメントくださりありがとうございます

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おまるたろう
おまるたろう
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(2024-04-14)

あなたがやっている表現の方向性は、 ネット詩フォルマリスムと思うのですよ。 やらしい言い方をすると、平野啓一郎みたいな感じ。 ガチじゃないっていうのは、そういう意味で言っているのです。

1
A・O・I
おまるたろうさんへ
(2024-04-14)

いちいち〝ネット詩〟としてなにを基準に詩を分けようとしてるのかわかりませんが。やらしい言い方でも構いませんよ。私は、だれがやってるとか、どんな方法とか、むしろ読みてからどう見えるのか知りたいのでね。ありがとうございます。でしかない。まあそれぞれ自分の思う詩の姿があるでしょうけど、おまるたろうさんはきちんと自分を持ってらっしゃるようだから。ブレなくていいですねえ~

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おまるたろう
おまるたろう
作品へ
(2024-04-14)

>だれがやってるとか、どんな方法とか、むしろ読みてからどう見えるのか知りたいのでね。 ええ、わたしからみえるものを言っています。 あなた単体なら問題ないですが、 あなた(とその一味)がネット空間で団子になって、 お互いにペロペロしているのが、問題だと。 言っているのですよ。 誰も言わないから、わたしが言っときます。

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エイクピア
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(2024-05-10)

「意味も形も知ったところでなんも変わらない 帰ることが成らない、流れもの 総ては明け離れる」 この最後の二行の総括。何か深いものあるような気がしました。そのちょっと前の花筏に別れを告げるくだり。花筏、それが凡てだと。川を見詰めていたのだろうか、桜を見詰めていたのだろうか、すでに葉桜の。のさばる桜色。偽薬と箱庭。黙って見過ごすべきものはなになのか。致死量の意味。圍(かこい)の意味。仕切られた裏を愛することの意義。この詩の全体から醸し出される雰囲気は存在を問うものだと思いました。実存を問う詩、この詩の意義だと思いました。

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A・O・I
エイクピアさんへ
(2024-05-11)

めちゃめちゃかっこいい解釈ありがとうございます。自分の中でのこの詩の解像度がバク上がりしました。(自分の詩なのに)なにか読みきれてない気がしながらいつも、コメントいただく度に、鮮明になる気がしています。お読みくださりありがとうございます!

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