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蛇雲
森と月が、明るく笑って 樹木に生きる、虫たちがいて 海は鏡みたいに、平らか 椰子の実たちが、転がる浜辺で 僕はきっと違うんだろう みんながきっと正しいんだろう 海底と星が、やさしく喋って 大事な命が、そこには聴こえて 宇宙は暗い、袋みたいだ 人々はみな、揺蕩っている みんながきっと、違うんだろう 僕ひとりだけ、正しいんだろう ときめきひとつ、好きにして良い? ふたりがひとつの、惑星に住み 出逢えた奇跡を、アースと云うなら ただもうときめく、好きなんだと云う 気持ちを離さず、もうぶちまけるよ? それがおそらく、違った口でも それが意味ない、無口であっても 街と月が、陽気に笑って 深夜に生きる、泣く蛇がいて 鏡の中にも、ない切なさの 夢幻の罪が、転がる、転がる それって、転がる、蛇雲の舞い
蛇雲 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1292.8
お気に入り数: 1
投票数 : 10
ポイント数 : 0
作成日時 2024-01-01
コメント日時 2024-02-17
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
- 断絶の向こうへと (雪月統)
ポエジーが、転がる、転がる。クリエイティブですね。真実の心の詩が、どんなに貴重で功徳があるか。蛇雲という言葉を思いつかれたのは、すごいです。
0自分の周りにいる人々と異なるという違和感を感じながら生きてゆく心情を描いた詩のようですね。 むしろ詩を書く者は皆、そんな思いを多少の差はあれ抱えているのかもしれません。 「海底と星が、やさしく喋って」 「宇宙は暗い、袋みたいだ」 「深夜に生きる、泣く蛇がいて」 「鏡の中にも、ない切なさの」 これらの表現に感受性の高さか伺えます。 そんな感じやすい心故に、誰かと出逢うことは奇跡となり得るのでしょう。 繊細な感覚の詩だと想います。
0蛇雲って言葉、はじめて。
0ご感想ありがとうございます。 田中さんの感想をみて、エッ? って想って、あらためてググってみたら。 蛇雲って言葉、私の造語かと想っていたら、ホントにあって驚きました。
1「僕」と「みんな」が鋭角的に対立している、そんな中2な感じが最高です♪そこから自然に彼女への想いへと繋がっていくところには、音楽的な美しさを感じました。それにしても、全体として筆致が自然で衒いがないですね。花澤さん、こんな詩も書かれるんだ…と、瑞々しい気持ちがいたしました。
04連?目まで、さわやかな感じでふむふむと読んだらそこからダークな感じになり、中盤でまた雰囲気が変わって終わりはすごく俯瞰でじぶんのこころのありようを見ている(?)かんじでしょうか。 >宇宙は暗い、袋みたいだ が袋の中みたいだ じゃないところが良いと思いました。
0とても素敵な作品ですね。次回も楽しみにしております。
0「みんながきっと正しいんだろう」と「僕ひとりだけ、正しいんだろう」のフレーズのコントラスト。転がって転がって転がった果てにこの詩が出来たような気がしました。
0蛇雲。なんて素晴らしい作品なのでしょうか。風のように爽やかな詩でありながら、鉈のように切れ味の鋭いフレーズが散りばめられていて、読み応えがありました。
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