浩瀚 - B-REVIEW
新規登録
ログイン
PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



作品を
別枠表示

浩瀚    

うず高く積もる積もるパピルスの 縫い目の影の知の汚れ 幽霊の歌、千年の耳へ向かって 笑う、牛の悲鳴と 感謝の、膨れ上がった巨大な風船 あるいは、盛り上がった大地の肛門 噴出する知の泉、その先に 地下鉄の入り口で裸になる人の 祈りを聞く 労働.pdf 悲しみ.mp3 [このファイルはサポートされていない形式のようです] 「道にさ、小鳥の死体があったんだ。みんなは避けて通るんだけど、おれ、怖くてさ。動けなかった。情けないんだけど、おれ、怖くてさ」 言わずにしまいこんだ言葉.txt 忘れてしまったこと.zip [このファイルは破損しています] 「烏がさあ、こっちをみるんだよ。何か言いたげにさ。でも、おれの方は烏に言いたいことなんてなくてさ。なんつうか、どっちが空虚なんだろうなって考えちゃってさ」 喫茶店で本を読む男 電車で本を読む男 部屋で本を読む女 休憩室で本を読む〇〇 学校で本を読む●● 図書室で本を読む…… うず高く積もる積もるパピルスの 影から、漏れ出した知の 臭いを追って、それで 今じゃあ、行儀のいい野良犬なんだ 仕方なく、ね


浩瀚 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 6
P V 数 : 1213.7
お気に入り数: 0
投票数   : 1
ポイント数 : 5

作成日時 2022-09-20
コメント日時 2022-10-11
#現代詩
項目全期間(2025/04/09現在)投稿後10日間
叙情性22
前衛性11
可読性00
エンタメ00
技巧22
音韻00
構成00
総合ポイント55
 平均値  中央値 
叙情性22
前衛性11
可読性00
 エンタメ00
技巧22
音韻00
構成00
総合55
閲覧指数:1213.7
2025/04/09 20時56分21秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。

    作品に書かれた推薦文

浩瀚 コメントセクション

コメント数(6)
三浦果実
作品へ
(2022-10-08)

エラーポップアップを上手く使っていますよね。たしかに、もう、すべてがエラーメッセージみたいに、どうしようもない。情報を入手する楽しみのその先には空虚さしかなくて。

1
エイクピア
作品へ
(2022-10-08)

パピルスから技術革新を経ての時の流れの中で、いろいろなところで本が読まれている。今ではテキストファイルでも読むかもしれず、そう言う事から来ると破損など、大昔では想定出来ぬほどの現象も有る。最初の連で出て来る盛り上がる大地の肛門が印象的でした。

1
Snydam
Snydam
作品へ
(2022-10-08)

表現は知の排泄だったんだ 着ていたものを全部脱ぎ捨て 薄暗く狭い場所に潜ると ようやく声が聞こえました 小鳥の死体に 恐怖でもなく同情でもなく 惨めさの奥の懸命さを感じました みつめてくる烏に 真っ黒な身体の内側にある 生命自体の潔白を思いました 今の私は 部屋で本を読まない○○です 届きたがっている知を 野良犬の嗅覚で追いかけます

1
三浦果実さんへ
(2022-10-11)

コメントありがとうございます。 そうですね、何とは言いませんがすべてが壊れたzipファイルのような……そんなんですね。

0
エイクピアさんへ
(2022-10-11)

コメントありがとうございます。 複製技術時代の情報媒体はオリジナルとコピーの間に差がなく、伝言ゲームにおける2つのノードに過ぎないわけで、コピーの失敗によってはじめて2者の関係が顕になる……そんな話かもしれません

0
Snydamさんへ
(2022-10-11)

コメントありがとうございます ぜひ、裸の知性で進んでくださいませ

1

B-REVIEWに参加しよう!

新規登録
ログイン

作品をSNSで紹介しよう→

投稿作品数: 1