私の深呼吸

盲目でとっても可愛いね。自分が特別だと信じてやまない、自分に才能があると信じてやまない、可哀想で可愛い子。びっくりするくらい分かりやすくて、それでいて何故か強がりで。そんな事に意味の欠片も無いというのに。対抗心、妬み嫉み、醜い部分を隠そうともしない愚かな子。あぁいや、別にあなた自身は自分が本調子じゃない事を、自分が焦って強がっている事を悟られていないとでも思っているのかもしれない。それとも無意識なのかしら。お馬鹿さん。可愛い可愛い愚かな子。一般人として出来上がってすらいないのに。どうしてそれで自分をそこまで愛せるの。お礼のひとつもまともに言えない謝罪のひとつもまともに出来ない。どんな些細なことであろうと人を称えられない、ほんの少しのお世辞すらも言えない。明らかに不機嫌になって、それでも、それでも私が離れる事は無いと勘違いをしている可哀想で、可愛い、可愛い、ダメダメな子。あぁなんて、なんて可愛いの。どうしたって止められないこの感情はあなたに向いているのよ。とってもかわいい。あなたは一体どこでそんなに脆く哀れな子になってしまったの？それともまだこれからなのだとでも言うのかしら？確かにあなたはまだまだお子様だけれど、歳の割には我儘で、自己中心的で、あまりにも盲目で、自分の事を客観的に見るという事を知らなすぎるわ。あぁなんて愚かなの。あぁなんて哀れなの。あぁ、どうして。どうしてそんなに可愛いの。

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作品データ

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作成日時 2022-09-07
コメント日時 2022-09-07

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