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満月
あなたがいない満月の夜は カーテンを閉めて眠ります。 満月は触ってくるから、 その冷たい色は鋭利ですから。 犬の遠吠えが追いかけてくる。 どこにでも行ってしまえそうな 月夜なので、 布団をかぶります。 光素はやはりアルコールであり 私は下戸です。 裸足で踏むコンクリートが固い。 背筋を伝う汗が 心臓にナイフを当てて 頭が痛い ……組織液が漏れています。 私が完全に私だって言えるの?
満月 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 601.7
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 4
作成日時 2022-09-01
コメント日時 2022-09-02
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 2 | 2 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 4 | 4 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 2 | 2 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 4 | 4 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
満月は触って来るからというのは清新な表現だと思いました。私が私であると言う事から来る違和感、自同律から来る違和感は多いと思います。しかしそう言った考え方は先験的な私イコール私を疑わない。外が言う私のカテゴリーを疑わない。「僕って何」が無い。そう言う点で、最後の行は真摯だと思いました。
1すごく好きです!いいなあ、言葉が綺麗。美しくて、痛みがあって。 「私が完全に私だって言えるの?」 ただ個人的にはここはもう少し良い〆があったような気がしました。 ただどこか浮遊感のある言葉選びの中に、「裸足の足の裏の痛み」という、 重力を感じさせる実感が混じった結果 「自分は自分なのか?」というのは、 浮遊と重力という、相反する2つの印象の結末としては正しいのかもしれない!
1秋元様、若さを感じました。お若い方だと思います。個人的に、この心を忘れないでいただきたいです。
1詩のような雰囲気はあります。
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