わるい冗談だと思ったわ
触れ合うことも
たわいもないおしゃべりも
みんなとお昼をたべることも
ダメなのが
新しき社会だなんて
あなたがモニターの向こうで
ビールを飲みながら喋りかけているのは
ひょっとしてわたしなのよね
そうそう おばさんが亡くなったの
それでね、お葬式はださないのよ
きっとそれが正しい判断よね わたしだって
来いたっていけないし・・・
ねえ聞こえてる?
それで 今度って あなた いつのこと
海辺のカフェテラスも
潮の香りも
日焼けした夏の腕も
わたしの記憶からもうじき消えてくみたいよ
手遅れにならないうちに
危険を冒す勇気
あなたにある?
あなたの燃える手でわたしを抱きしめてって
ピアフの唄みたいなの もう夢のまた夢ね
さよなら
あなたを好きになったのは
お葬式で
死んだ友達を悼むあなたの悔しそうな横顔を見たとき
さよなら
もうあなたの横顔も思い出せないわ
さよなら
あなたもわたしも
飛沫も飛ばない
新しき世界に去っていくんだわ
作品データ
コメント数 : 5
P V 数 : 880.2
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2022-08-20
コメント日時 2022-08-20
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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閲覧指数:880.2
2024/11/21 22時49分10秒現在
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ネットの片恋かな。さみしいことですね。独り語りの饒舌がお上手です。
0ありがとうございます。なるほどネットの疑似恋人のようにもとれますね。実はコロナ下の、あの星野源ちゃんの歌がブームのときに恋人たちのことをイメージしてつくった詩です。
0コメントありがとうございます。すいません、同一人物です。じつはこっちが新しいものです。統一一貫性とういうもの持てないタイプで、その時々の事象や気分で書いています。(だから退化もありますm(_ _)m)。この詩は、コロナ第一派のときにできました。おうちで踊ろうの、あのときです。だから、世の中への皮肉をつぶやいたつもりです。
0痛烈なアイロニーが、流れるような名調子と少しブラックなユーモアで表現されていて、とても素敵だと思いました。この混沌とした世界で、同じ時代を生きている人が少なからず感じている悲哀や違和感のようなものが、あくまでも軽やかにつめこまれていて、引き込まれました。素敵な作品をありがとうございます。
0意を余すところなく汲んでいただいてありがとうございます。とてもうれしいです。どうしようもないことに向き合い、すこしせめこむには、おっしゃるとおりアイロニーとユーモアが必要でしょうね。
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