踏み外す螺旋階段
過去に戻されていく
積み重なった沢山の私が一人の私へと存在を潰されていく
手すりに触ろうと振り絞った両腕は引きちぎれた
どうしてそんなことをするの?と
私がちぎった、かみちぎった
降下していくだけの時間をまどろんだ
ちぎられた腕は向こうの方でぶらぶらしている
紐をほどかれた風船みたい
綺麗だった
端の方から赤いのをまき散らしながら
ここから見ればまるでリボンアートみたい
足がちぎれた
私がちぎった、かみちぎった
もういらないだろうと思ったから
私でいられるなら、足はいらないだろうと考えたのだろう
その浅い、浅い知識を堂々とひけらかしながら
前髪を伸ばしながらちぎった
落ちていく、落下していく、
シューと音を立てることもなく
素早く静かに降下していく
横からタックルされた
うげっとうめき声が上がる
動かせるだけの首を動かしたが、何も分からない
唯一分かったことは、ここは螺旋階段の上だというだった
うげっとうめき声を上げた
作品データ
コメント数 : 1
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作成日時 2022-08-16
コメント日時 2022-08-18
#ビーレビ杯不参加
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項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
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2024/11/21 23時05分15秒現在
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自虐的な不幸な空想を手毬するより、自分を救うために美しいものや晴れ晴れしいものを抱き寄せたほうがいいと思います。音楽や友とのおしゃべりやお料理、散歩したり森や川に行ったり、美的な心の洗濯をなさって苦しみを洗われたほうが楽になります。楽になさってね。
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