思い立って蓮如に会いに山科に行った。
Google mapに導かれ山科本願寺別院にたどり着いた。
蒸し暑い寺には特段ひっかかるものはなかった。
寺を抜け門の道をまっすぐと行くと墓があった。
西日が墓の後ろから差し込む。
不可思議光を信じたくなった。
40を過ぎて布教活動に邁進した精力を思う。
俺の人生もまだこれからだと信じる。
Google mapの導きで蓮如像に行った。
住宅街を歩くと突如、公園が開けた。
普通の住宅街の公園の中に屹立する異様な岩。
蓮如そのものだと感じた。
しかし、その岩が何かが分からない。
全く異様なのだ。
ブランコがありそうな公園にただ屹立する岩。
Googleの導きで過去に遡るとその岩は基盤であった。
巨大な蓮如像の基盤となる岩であったのだ。
像はどこかに行った。
岩だけが残った。
風化し自然と溶け込みそうな岩となった蓮如像。
しかし、そのありようこそが蓮如らしいのではないか。
彼は岩になりなかったのではないか。
本町の本願寺の巨大な蓮如像よりも。
岩のほうが蓮如らしいのではないか。
彼こそは本願寺の岩である。
そして岩であることを望み後世に託したのだ。
その後、近くにあった蓮如像にも挨拶したが蓮如はあの岩であった。
多くの文を送り信徒を増やし高齢まで多くの子供を作った精力も。
蓮如は親鸞を後世に残すために岩になった姿そのものだ。
周囲の山に降り注ぐ光を見ながら。
この緑も蓮如がみたものであったのかと思いを馳せる。
光は岩にもに降り注ぐ。
岩からでた芽は天へと大きく伸びていった。
作品データ
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作成日時 2022-08-13
コメント日時 2022-08-13
#現代詩
#縦書き
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2024/11/21 23時37分18秒現在
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僕は仏教が個人的に好きなので、趣味のようなものだと思っています。団体とかは、あまり興味がないのです。
0ああ、それはそうですね。間違いなく共同幻想の産物です。
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