倫理 短歌七首 - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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倫理 短歌七首    

ゑみ果てし花ごと切られ鮮しき切り口見するあぢさゐの茎 ゑみはてしはなごときられあたらしききりくちみするあぢさゐのくき 池あれば草木・虫・鳥かげ映し保育園児の群れも寄りけり いけあればくさき・むし・とりかげうつしほいくゑんじのむれもよりけり 汝が目より涙落つる音さへ聞こえ通話悲しく我が目も泣けり ながめよりなみだおつるねさへきこえつうわかなしくわがめもなけり 涙尽き心鎮むる暇もなく脳は痛みて巣を成すがごと なみだつきこころしづむるひまもなくなうはいたみてすをなすがごと 老いてなほ怒る性あり孫を打つ 宥恕請へども揺るがぬ裁き おいてなほいかるさがありまごをうつ いうじょこへどもゆるがぬさばき 倫理とは長く求めゆく執なれど易き暴威に兵いざなはる りんりとはながくとめゆくしふなれどやすきぼうゐにへいいざなはる 池ばたの鉢に風船葛生り袋のうちに祈りの息す いけばたのはちにふうせんかづらなりふくろのうちにいのりのいきす



倫理 短歌七首 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 733.0
お気に入り数: 0
投票数   : 1
ポイント数 : 0

作成日時 2022-08-10
コメント日時 2022-08-11
#縦書き
項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
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閲覧指数:733.0
2025/04/10 05時07分29秒現在
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    作品に書かれた推薦文

倫理 短歌七首 コメントセクション

コメント数(2)
鷹枕可
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(2022-08-10)

様々を、身に抓まされつつも。拝読をさせて頂きました。 先ず、確と地に足の着いた表現に思わず、呻らされました次第でございます。 そして、鑑みますなら。信頼とは築くに難く、ただ一つの過ちを前に脆くも崩れ去るものでございましょうから。 人倫の道を踏み外し続け、破戒を肯う自身のごとき者が辿り着く処とは、見るにも耐えぬ地獄絵のごとき場所なのでしょう。 畏みて、畏まりつつも。 悪徳の美を企むものとして。

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yasu.na
鷹枕可さんへ
(2022-08-11)

 お読み下さりありがとうございます。「確と地に足の着いた表現」、最高にうれしい言葉です。基本はやはり写実に始まり、次に思念を反映させるのが私の方法であると自覚しています。イメージに依存することは避けています。「悪徳の美を企む」ですか。いえ、私はあの『ふたつの鐘がなるころは』の「かえらない/ふたつの喉で」という締めの言葉を忘れられず、鷹枕可さんの美的善とでも言うべきものを感じています。そして美的悪は美的善に内包されているものなのかもしれませんね。

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