鴉が八
蝶は二
燕三
ヒトはヒトリ
古い食堂の厠へ
お邪魔しますお借りします
群青のタイルに
埋め尽くされたその床面
それを
瞬きもせずじっと見つめ
瞼閉じる事忘れる程
見つめ続ける
何をか思い直す
時間
無限では無いと
知る
無駄に過ごした
時よ時よ時たちよ
ぎゅっと瞼を閉じてしまう
身体の電源を落とす
熱して発火しそうな
この身体を
冷やす為の冷やし中華を
注文する
喰おうか啜ろうかマヨネーズ追加しようか
もう一度身体の電源入れ直そうか
速度の玩具
狡い奴等だね
凄い速さで中華麺吸い込まれて
瞼閉じてまた開けて
晴れた夏の大空を
見上げてみよう
おお
タイルの様に艶々の大空だ
群青の
作品データ
コメント数 : 4
P V 数 : 787.7
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 3
作成日時 2022-08-05
コメント日時 2022-08-06
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 3 | 3 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 3 | 3 |
閲覧指数:787.7
2024/11/21 23時01分59秒現在
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何だか気になるし、良質な作品だろうなあという感慨は生まれるのですが、何もコメントが思いつかなくて。冷やし中華を注文して以降の偏執的でスローモーションになったかのような描写が、この詩を引きたてもし、謎めいたものにもしていると感じました。
1お読み下さりありがとうございます。間違い無く予兆を詠っているのです。独りよがりかとも想いながらの投稿ですが、気色悪さ感じて頂き嬉し。
0ヒーローの様に感じました。もっと感じ入って読んだのですが、くっと大事に括って後で読み返せるように。例えヒーローが紙面の上のものでも、本当に心の中に現れるのだから現実である、とふと思いました。
0詩を書いていて、斯様なご感想頂けるなんて、感激しております。涙が出ます。まさしくシリアスな、予兆です。有り難うございました。
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