暇乞いに屯した兵隊蟻の四重奏。小説はいつも結末から読んだ。(血を分けた他人の群れは短い物語だったのか)兼ねてから蓄えていた、を携えて音もなく、は傘になる雨。に濡れていく夢もどき。カエルさんと陽気なジャズの、臨場感が神々しくて。も辛くないよ。、細くなっていく腸管の類。稀なるやんごとなきトルコキキョウ。笑い声が谺する市立音楽ホール。天井桟敷の人形、踊りに咽ぶ。(とはなんてことだろう。流れていく大同小異の語り手たちの勿忘草よ)なんて、こと、だろう。流木はオルガン奏者であり宇宙を流れ続けます。わたしは死にたいのではなく、生まれ続ける失敗でありたい。
ああ、こんなとこで寝てていいのですか?
夜はまだあけていないのに。
トッカータは夜露を纏い駆け抜ける。
わたしは全然大丈夫。ええとっても。
わたしの萌える指先にいつの日か母はまとわりついて妹を呼ぶ。のではなく妹もまたわたしたちの妹でわたしたちによく似たお古のハーモニカを咥えていた。
舞踏は人を野生に導く灌漑事業である、誰が、まっくろになっている誰が。下膨れの韻律、は傘をどろどろにした。流れ続ける、誰が。わたしは生まれることに失敗し続ける失敗。綿菓子、コーヒーゼリー、聞こえのいい流木旋律と宇宙の因果律。カエルさんと愉快な仲間たち、流れ続ける、踊り場だった
。雨、やみそうにない。
作品データ
コメント数 : 3
P V 数 : 691.6
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ポイント数 : 8
作成日時 2022-08-01
コメント日時 2022-08-02
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 4 | 4 |
音韻 | 2 | 2 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 8 | 8 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 4 | 4 |
音韻 | 2 | 2 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 8 | 8 |
閲覧指数:691.6
2024/11/21 23時14分51秒現在
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気に入ったフレーズがあったようでよかった。むしろリズムにしかこだわってないかもしれない。それでもバランスが保てていたのなら嬉しいかぎりです。
1「生まれ続ける失敗であり」 「生まれることに失敗し続ける失敗」 この両フレーズの比較がもたらす感じがこの詩の秘密を開示してくれのかもしれないと思いました。
1そうかもしれない。作者としてもこの詩の秘密にせまりたい。
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