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黄昏
絶望が沈みかけたころ 俺は果てしない道のりに 黄昏ている 己の罪深さ 己の無能さ それを想うだけで 人生は途方もない それにこの存在が 忌々しいこの存在という言葉が 頭からこいつが離れない! ああ、机の上にある紙が かみが俺に訴えている 「お前に生きる価値などあるのか?」と 俺はそれにゾッとする 耐えられない! この存在の軽さというものに! 紙に置き換わった俺の存在が 真っ暗な空間の中を 仄かな風に飛ばされていく 「助けてくれ!」と叫ぶ声も 彼方へを飛んでいってしまう! こんな仄かな風なのに!
黄昏 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 932.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-11-11
コメント日時 2017-11-12
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
題名で黄昏と記して、すぐに本文の方でも黄昏が出てきてしまうのは、もったいないような気がしました。 絶望が沈んでいく・・・血の滴るように真っ赤な太陽が沈んでいく、誰もいない砂漠を想起したのですが・・・あるいは雪原に、あたりを凍りつかせながら沈んでいく満月・・・ 読者の自由に任されている半面、絶望・黄昏・果てしない・罪深い・・・と、同質の世界観、意味的に近い内容が続くと、行間の余白が乏しくなって息苦しくなるかもしれないですね。俳句などなら、付きすぎ、というところでしょうか。 紙の世界に産み出される詩の空間、果てしない空間と、かみ、という音から引き出される神、のイメージ・・・創造神から引き出される、創造者としての自分。そんな重厚な世界を想像しうる豊かさを持つ人間と、その人間が産み出したもの、言葉の芸術の、吹けば飛ぶような軽さ。 抽象語や観念語を、五感でとらえ直すと、どのような比喩がふさわしいのか・・・その選択の仕方に、その作者の個性が出るように感じていて・・・そこを知りたいと思いました。
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