虫送り - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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虫送り    

花瓶にいれた白い花が 慈愛のように蜜をしたたらせる日 わたしは罪とともに 杉の小枝を焼く 風に衣服は洗われ 沈黙は煙となって消えさる ユリの花が咲く 農民は太鼓を打ち鳴らし 虫を追う 水と血にみちびかれ わたしが死の国に行けば 死の影には神がすわる 履きなれた運動靴にも灰色の夜があり 木も草も花は咲かない暗い海へ たいまつの炎をかかげ 髪を指でとかし  ありのままで向かう 死者を言葉の力で呼びだし 火に酔い 言葉のない者の声と 燃える太陽を待つ わたしは追う者であり追われる者 こころのなかで空にむかってさけぶ 迫害する者から 魂が卑しめられませんように いのちに感謝することができますように   



虫送り ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 16
P V 数 : 1901.3
お気に入り数: 1
投票数   : 8
ポイント数 : 0

作成日時 2022-07-12
コメント日時 2022-07-16
#現代詩 #縦書き #受賞作 #受賞作
項目全期間(2025/04/04現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
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音韻00
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前衛性00
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 エンタメ00
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構成00
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閲覧指数:1901.3
2025/04/04 20時38分46秒現在
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虫送り コメントセクション

コメント数(16)
九ノ調  モモ
九ノ調 モモ
作品へ
(2022-07-12)

特に、第三連が、表現が1つ1つに力があって好きです。 始まりの >履きなれた運動靴にも灰色の夜があり など、ハッとさせられる魅力がありました。

1
福まる
福まる
作品へ
(2022-07-12)

とても幻想的でこの世とあの世を繋ぐ道を見送られながら進み転生していく姿が現実と重なって悲しくなりました

1
いすき
作品へ
(2022-07-13)

強い神、美しい神、死の神をイメージすることは難しくないが、影にすわる神はイメージも説明も難しい。つまり妖怪で、死を司るというほどゴージャスではない。しかし、それでも神だということ。そういう人生を歩んだ人にしか見えない。

1
湖湖
湖湖
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(2022-07-13)

内容は好きで共感するテーマですがリアリティが欠けているように感じました。もうちょっと詳細に踏み込んだ部分があるとよかったような気がします。きれいだけれどすこし大味になってしまっていると思います。一連が好きです。さらっと書かれたのかな。基本はお上手です。

1
ほば
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(2022-07-13)

履きなれた運動靴にも灰色の夜があり この一行は誠に語り手の実在性を感じました。全体的に非常に熟れた手つきである事が窺える端正な作文ですね。 虫送りは一般的に害のあるものを外に追い出す呪いであり、駆除された虫の霊を鎮魂する、地域によってはさねもりさんなどと呼ばれて歴史上の人物の慰霊も兼ねていると読んだ記憶があります。この作品はそうしたイメージをなぞっているようですが、そこにこの書き手固有のものがあまりに感じられず端正だけどふわふわと現実から浮き上がっているように思えました。幻想的にみえて空想で終わっていないでしょうか。コメント冒頭の運動靴の一行は本当に良かった。更なる掘り下げがこの書き手には望めると思い否定的な面も含めてコメントさせて頂きました。

2
ふかお
九ノ調 モモさんへ
(2022-07-16)

気にいってくださった表現があったようで嬉しく思います。 お読みくださりありがとうございます。

0
ふかお
福まるさんへ
(2022-07-16)

この世とあの世を行き来することは、昼と夜を行き来することと似ているかも知れませんね。 お読みくださりありがとうございます。

0
ふかお
いすきさんへ
(2022-07-16)

影に座る神は妖怪なのでしょうか、鬼なのでしょうか。日本では人知の及ばない力を、神とも呼ぶらしいです。 お読みくださりありがとうございます。

0
ふかお
さんへ
(2022-07-16)

モチーフは虫送りという行事ですが、遠い国で続いている戦争のことを思って書きました。 お読みくださりありがとうございます。

0
ふかお
湖湖さんへ
(2022-07-16)

視点にクローズアップを加えてもよかったかも知れません。 お読みくださりありがとうございます。

0
ふかお
さんへ
(2022-07-16)

ABさんの作品も素晴らしく、リスペクトします。情景が素敵でした。 お読みくださりありがとうございます。

0
ふかお
ほばさんへ
(2022-07-16)

たしかに空想ですね。僕は戦争とは関係のない生活をおくっています。それでも、人と人にまつわるゴタゴタは、おっさんなので結構、実感しています。 お読みくださりありがとうございます。

0
ふかお
さんへ
(2022-07-16)

褒めていだだき、正直、嬉しいです。理解者がいてくれてホッとします。河上類さんの書かれる詩も良い

1
ふかお
さんへ
(2022-07-16)

文章が途中で切れてしまいました。失礼しました。 お読みくださりありがとうございます。

1
エイクピア
作品へ
(2022-08-01)

朝顔氏の評を読んでからこの詩を読んだのですが、 「わたしは追う者であり追われる者 こころのなかで空にむかってさけぶ」 この二行が印象的です。祈りなのかもしれません。

0
エイクピア
作品へ
(2022-08-06)

ふと一連目の行為は、お盆の送り火や迎え火と関連が有るのかと思いました。2連目で百合の花が咲き農民が太鼓を打ち鳴らし、虫を追い死の国まで行ってしまう。3連綿と4連目からは祈りが感じられます。命に対する感謝。命賛歌。死者の国で、何か恐ろしい事が有ったことを示唆して居るのかもしれません。

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投稿作品数: 4