【譚】骨と皮 - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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【譚】骨と皮    

めんどくさがり屋の債権者は、血の色とじゃじゃ馬と、 垣根に 椿が 拍車がかかり、極度の鯨と汐が捲き上げられる 〈ドン・キホーテ、にて。〉 派手な炎で浄化されるも 勢い余って『鎖や楔』 手を開いてしまったら 見上げれば星屑の海、空洞の底に風土病のようなものが 旱魃の弊害は(進行方向とは時計回りに)転ぶことは免れたが 勢いは軽んじられ、名ばかりの陽光に抱かれ、逆走する足跡に 弾みは?  ――いないほうがいい。       薄っぺらい意識で    【譚】骨と皮 抜き刺すような劣等感に思いを馳せながら走る 皆が皆心がこもった贈り物に導かれ 掴みかかる日々 誰もが不良少年といったいとなる 愛煙家の瞑想、未来予想図、歌舞伎座の村八分たち。グロテスクな臓物、毒々しい花、みにくいあひるの子 これら、自尊心の活動写真を見よ 水を張った桶の底からひっくり返して、しゃがんで、その意味するところに 義務の体臭、ひとりあくびをする音色を焼き付けてしまい    1 まばゆいばかりの好色な砂鉄とは、 「引き寄せられる。」 というに 猫の額を手形で覚える よもや旅立ち きもちのよい、その 華壇への情熱と 古い一説を狂言にし、燃やし曝される 予測、は宮殿に穢れを描き(、山門を数える。) 〈魂動が詰まる 自律した、悪筆の酒豪たちが。〉 こ の、 胴回り のない意識。 とは 明らかに違う、陳腐な常夏。の真顔である。    2 雨の季節(は滞納され、た、) あるいは芽で 曇るように。 軽自動車の聖域をふたたび しばし(不意を打つ、日の出と待つ) そして基礎部分を(プライバシーとは?) 愛情も(見習いと) (そして災い)、つきることだろう。 狙いを 定めて 放て! (白銀の糸)傷を深くする(足枷と做ナす)    (♪ 別れの無重力を、引き替えに)    (♪ 青い海 色を失い、庇護される) ――解き語り―― 記録は荒野へ放たれた ガラスの風船でもあり玻璃の舟でもいいのだが、映し出された感情がことに触れて起こるさまざまな大成は、鈍い轍を踏みしだきながら 群衆は汀であり、壇上は穏やかな凪へ。晴天の月陽は近代化を伴い、互いの紗幕の峰に寄り添って見えるが、        〈春は〉変曲期を越えて露点に現れ、生温く       飛来した翅のある虫の名を終ぞ扱うことはない        ただ魂をいただき生きてしまって、いた。 順番に並んで倒立する、あの手もこの子も、可愛らしい笑顔で照らしている、過去も未来も、胸の奥で育った茨の舌は下書きを蒸したようだった、酷暑の打ち水の蜃気楼の街の思い出。僅かばかりの擁護は、副葬され、松の葉と無邪気な寝顔の印象だけを、繊細な外見として受け止める。    3 ごろごろとラジヲから等しく安逸な玉音が転じて 彼方から時を紡いでゆく柔肌と植物園 四季の交歓に吹かれる、オーボエの蝶番よ 『今にして祝祭、狂宴の未だ』            夢想都市、白鳥のまやかし、焼き菓子の若葉たち             工廠でつくられた処女と溶けはじめた瓶詰たち   (隠された螺旋花、絶頂の遠近法で、性慾の棺桶を素肌にまといゆく)                       利するほど 真っ赤な嘘                      律するほど 畏怖に泡立つ、                           再起不能の誤算                  真実と偽りの三日月ほどよく似合う               * 翻訳:三点倒立の再生、雲雀と肩に揺れる    性定規で引かれた白い蛇、生と死のみっくすじゅーす    からくりマニュアル、涙を運ぶ電極ケーブルはゲームオーバー    波音の響き、なだれ打ち寄せる前線にて   、息苦しさは、流行りの合成繊維の、すきなうたを いつでも    手相にある    終焉の時に     臓器は痙攣し悪酔いする仔猫みたいな粋狂な羽織り物になる 療養所にいたるまでの往復、機関銃の迂回による不時着のようす ほんとうのシグナル、雨の橋を渡し、檻の中枢に、 斜交ハスカいの黄金色を嗅いだサインを出す、ピタゴラスの天気。 の、見分けがつく覚悟で 訳注:青い静脈の射影陰画、滞留している。    と無言の真珠貝    通行手形と警告ブザー    鬼灯と千里眼、灼熱の野は轟き続ける    酒と亡骸と、雷雲の境界線は涙袋へ    (あなた、へ)    、憂鬱な恋慕、隔離された爾後    名無しの陽炎に連続した祝日を結ぶだけ それでは争いは踊りに、依頼は古に咲かれ 水面下では、 蔓延する土踏まずの牙、海浜公園にて、裸足の百花繚乱               * ひたむきな手と手は握り込まれ、ざらざらとしたアリバイをちかいところに、届きそうな星を黙認し、箸と鋏にあて、燐と歪め自由になる。去り際の辞、が、ぽつりぽつり灯りはじめ、卓の、泣きたさが掠れたよう。締まりの悪い空に、育ちの悪い果実がただ咳払いをすると、 転げ落ちた。    〈地球葬に 宛てて〉 孤高の薄笑は、その靴の裡を信じていた 悲劇と期待の幽霊蜘蛛を生乾きの羞恥心とした 放牧の導火線とは何か。 、その(すべての浴槽に潜む贄とは) 鍵となること、そして文明とあるもの、劇場の引き波が 闘争本能の衝動の白骨化を夜明けにさせる 衰弱し枯渇した心臓の気配に落書きをする 正史と炉心溶射の幻肢痛と夢枕か 砂煙の心電図に水滴を重ねる 数秒前に、戦に嘲笑うであろうひとふでがよく似合う    ~幸福の流れ去るままに~



【譚】骨と皮 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 1
P V 数 : 1284.0
お気に入り数: 1
投票数   : 0
ポイント数 : 4

作成日時 2022-07-01
コメント日時 2022-07-05
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/14現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧44
音韻00
構成00
総合ポイント44
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧44
音韻00
構成00
総合44
閲覧指数:1284.0
2025/04/14 13時19分33秒現在
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    作品に書かれた推薦文

【譚】骨と皮 コメントセクション

コメント数(1)
A・O・I
さんへ
(2022-07-05)

室町礼さま、コメントありがとうございます。自分は自由に書いているだけなので、現代詩としての歴史や表現などはまったく勉強してません。常にTwitterに張り付いてガンミしているだけの暇人です。古きものも現代詩としての価値観もなにもわかっておりません。突飛なもん書いてる自覚はありますけど、あまり気にしないように心がけてはいます。気にしたところで自分は書きたいようにしか書けませんし、それしか納得に至れないでしょうから。どこの界隈でも確かに流行り廃りはあります。ながれにのりたいひとや、仲間と分かち合いたい方もいらっしゃるでしょう。理解という結果で詩を読む方もいれば、共感を置いて詩と繋ぐ方もいるでしょう。それぞれが詩というタグだけが同じであり、同じ心で同じ方向を目指しているわけではないと思っていますので。正解はありませんし、罰を受けるわけでもありませんから。それぞれが楽しめるところだけを、上手に共存すればそれで良いのだと思いますが。ただこうしての出会い、読み手様の考えを知ることができるということは面白いことだと思ってはいます。

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