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統一体の中の分裂
薪を割って居た 斧で薪を割ると 山のでかさが実感できた 山と私が融合したような 二重の意識 融合して統一された意識は 私の内部では分裂している 白い幅が有って 分離している 白い百合が咲き出した 白いバラも咲いて居る 柿の花はとっくに散って 青柿がみのっている 花の蘂をいじろうとし私の指先は 母の泡にまみれている 統一体の見せかけで 分裂を抱えて臨んだ しゃらくせえ写生大会で 途中退場を言い渡された
統一体の中の分裂 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1255.8
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 3
作成日時 2022-06-30
コメント日時 2022-07-18
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 3 | 3 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 3 | 3 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 3 | 3 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 3 | 3 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
薪割をすることで山との一体感を感じ、それを母から生まれた存在として、重ねて喩えてらっしゃるのかなぁ、と感じました。人間が統一体として社会を形成するならば、そこには法や思想や自由や基本的人権が流布され、分裂した存在はブドウの房の一粒のようでしょうか。人間全体が森で一人の個が一本の木ならば、空気は清浄であってほしいし、土壌は豊かであってほしいですね。緩やかな自由と調和と、レッドカードで排他する、写生大会での途中退場ですか、誰も排他しない居心地のいい森に棲みたいものです。(^^♪
1これはエイクピアさんの作品のなかでは比較的わかりやすいというか、共感できるライン上にいる感じ。 もちろん悪い意味ではなくて、内的世界の複雑さ、二重構造、精神の揺らぎや自分でさえ自分に嘘をつくこと、 その説明を「斧で薪を割る」行為と山との精神的な繋がりから語る鮮やかさは見事だなあと思いました。確かにそれは分割や切り離しであると同時に一体になる感覚でもあり、 ある面で拒絶であることが、一方でまた接続にすらなるという、感情の複雑さ、容易には理解できなさを、それでも近く感じることができました。 無駄なく美しく素晴らしいとおもいました。
1>融合して統一された意識は サーバーとデバイスの同期化かな >白い幅が有って ブラウザかな >分離している オフラインなのだ >途中退場を言い渡された ログイン失敗 この詩はつまり、オフラインで同期に失敗しログインできないって状態のことを書いてるのでしょうか。 いや、ほんとのところはもっと深いのでしょう。 単純化された構図にざっくりとした輪郭線、それでいてやたら核心をついてくるエイクピアワールド。なんていうか、無印良品っぽいんですよね
1なんとなくわかる気がしました。
1湖湖さんコメントを有難う御座います。一房の葡萄と言えば有島武郎を思い出しますが、人間の社会意識は確かに、母親とか、自然との交感などによって、人権意識や共感覚、法意識なども形成されれて行くと思うので、豊かな自然、仮に実母が居ないとしてもそれに代わるものが不可欠だと思います。空気も正常であって欲しい、基本的な願いですが、肝心な部分だと思います。写生大会での途中退場はあやふやにしておきました。一応はレッドカード的なものでの強制退場的なニュアンスで書きましたが、自主的に去って行ったニュアンスが仄かに感じられればと思いました。
0楽子さんコメントを有難う御座います。斧で薪を割ると言う行為は体力もつくでしょうが、精神力が鍛えられると思い、いちいち描写しませんが、当然の前提として、精神的な成長が、感じられればと思いました。山との精神的なつながり、これは難しいですし、それこそ幅の有る事だと思います。神棚を飾るのか、そういった虚飾を拒絶して、ひたすら修行に励むのか、或いはそれらを併用するのかもしれません。薪を割る行為では足りなくて、不足を補うための行為が発生するかもしれないからです。共感を得られたのであれば、この詩を書いた甲斐が有ったと思いました。
0自由美学さんコメントを有難う御座います。ログイン失敗ですか。オフラインで同期に失敗して、ログインできない、ですか。白い幅はブラウザですか。コンピューター用語は簡潔なのですが、現実には出来ればいい、現実の用に供されて居ればいいと考えているので、言葉から入ると分かり辛い側面があります。しかし詩で書かれた内容とは違うアプローチで眺めると、詩の構造が浮かび上がると思いました。大所高所からの俯瞰ですね。そして読むたびに、そう言った構造は詩の解釈に新味を付け加えてくれると思うのです。
0田中宏輔さんコメントを有難う御座います。詩内容はあくまで明確に、鮮明にと思いましたが、矢張り全体として、不鮮明な印象は避けられないのかもしれません。今思えば、写生大会なのに、途中退場とか、詩的異化を加味したとしても、通常であれば、サッカーや野球などを思い浮かべるでしょうから、無理があったのかもしれません。全体として、薪割りなどの印象から、スポーツとして、考えていたのかもしれませんが、写生大会とは直接的には繋がりませんし、反省点だったのかもしれません。それでも何となく分かった気がしていただけたのであれば、詩作した甲斐がありました。
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