9 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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9    

 "Revolution"           ノイズまじりの、    奇妙な音の群れ が内耳を通過し、 撹拌   しながら襞を、 這い回る。   声にならない     壁の向こう側     狂った楽器たち  雑踏     くしゃくしゃ 絡まり合うテープの束    突然の落とし穴、  暗い穴ぼこ、  引きずり込まれていく、    見知らぬ方角から飛んできたボール、      ドーナツ盤が弾き飛ばした隕石の欠片、           ブラックホール、              歩いているのか、   這いつくばっているのか、 手探りで進む 暗闇 を。      いつまでも体内を侵食し続ける、      そしてわたしも這い進んでいく、  No.9 No.9 No.9 No.9 No.9 No.9 No.9 No.9 No .9 No. 9 No.9 No.9………   薄く靄の立ち込めた架空のホームに   壊れたプレイヤーのように延々と鳴り響くコール   遠ざかる No.9  "REVOLVER" ○ 卵を焼く、 パンを焼く、 チャーハンを炒める、 返す、振る、混ぜる、 油を飛ばす、 。 シーズニング シーズニング 鉄の、熱さよ、 ○ 夏。 仲間の背をめがけ、 水をこめて。 互いに飛ばしあった。 互いに笑いあった。 ○ 右/左  左/右 上/下  下/上 わかりません ミエマセン キ シ ららんん ししし、、、   黒くて 大きな匙を持ち 片目を覆い ロマンスグレー 銀縁の スクエア 眼鏡 低音 白衣 顔 先生は、 みえていたのかな。 ○ 陰と 陽 ふたつ ひとつ 白と 黒 ひとつ ふたつ ふたご こいびと ひとり ふたり ○ 忘れた、 外出中に、気づいた、 バイブレーション、 ダイジョーブ、 現代の、手持ちぶたさ、 つるつる、裏カバー、 おち ていく さぶすくりぷしょん、  "9" 石をつつみ 壁をつたい 伸びていく 一本の蔓は   しなやかに   陽のなかを   火と雨と風   受け止める     一粒の豆の     一つの芽が     時の暴威を     貫きながら          


9 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 16
P V 数 : 1621.4
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 10

作成日時 2022-06-25
コメント日時 2022-07-22
#現代詩
項目全期間(2025/04/06現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性44
エンタメ22
技巧00
音韻33
構成11
総合ポイント1010
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性44
 エンタメ22
技巧00
音韻33
構成11
総合1010
閲覧指数:1621.4
2025/04/06 19時44分55秒現在
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    作品に書かれた推薦文

9 コメントセクション

コメント数(16)
湯煙
作品へ
(2022-06-26)

訂正 作品内の、“手持ちぶたさ” は、“手持ち無沙汰”(ぶさた)の誤りです。こちらにて訂正します。 失礼しました。

0
湯煙
さんへ
(2022-06-29)

室町礼さん ありがとうございます。 「センス」ですか。あまり意識はしていませんでしたが、大事な要素の一つなのかなと。  今は暑いですし、扇子もやはり必需品ですね。 

0
貝
作品へ
(2022-06-29)

Beatles最高ですよね。

1
エイクピア
作品へ
(2022-06-30)

簡潔な表現を続けながらも、詩的真実、この場合は真理の探究ですね、を進めている。9と言う数字に対するこだわりは伝わって来ました。味付けや楽の音(ね)。最後の植物の成長が、ジャックと豆の木とは違うでしょうが、新たな説話を目指しているのかもしれないと言う思いを抱かさせてくれました。これから始まるみたいな。「続く」で終わって居る様な。

1
いすき
作品へ
(2022-07-02)

つよい この作品 なんか、何かのコメントでやなけむさんが3は神の数字ですっておっしゃってたのですが、 ここで9っていう数字がやたら迫力あるというか 魔力ですよね やっぱり私はビリヤードの9のことで間違いないと思っているのですが、正直わかってないです

1
いすき
作品へ
(2022-07-02)

つよい この作品 なんか、何かのコメントでやなけむさんが3は神の数字ですっておっしゃってたのですが、 ここで9っていう数字がやたら迫力あるというか 魔力ですよね やっぱり私はビリヤードの9のことで間違いないと思っているのですが、正直わかってないです

1
湖湖
湖湖
作品へ
(2022-07-02)

NO,9はベートーベンの歓喜の歌かなぁ、と思いました。最後の、一粒の豆は人間足りうると思います。へたれもしますがね。(^^♪ 共感しました。料理が生活の基礎なのも納得。修辞がお上手です。 No9を抱き寄せることを時々思い出さないといけないですね。音楽だーい好き。

1
湯煙
貝さんへ
(2022-07-10)

貝さん ありがとうございます。 The Beatlesはそうですね。やはり聴いてしまいますね。

0
湯煙
エイクピアさんへ
(2022-07-10)

エイクピアさん ありがとうございます。 各三つの繋がりについては微妙でしょうね。もちろん9を意識にしたものとはなりますが。最後の9については指摘なされたように余白を残す形にはしておきたい思いからですかね。ただやはり豆でなく種とすべきだったのかなと。少し考えてしまいますが。

0
湯煙
いすきさんへ
(2022-07-10)

いすきさん ありがとうございます。 ビリヤードはNineBalですね。1から9へ順番に落としていく方式ですが、よくやりましたよ。懐かしいです。マッセ?でしたか、あの危うい打方も使いながらですね。 3 6 9 12.. . 3の倍数ですが。12なるものもよく神秘を象徴する数字の一つとして取り上げられますね。 9はおそらく10に近いことが関係するのですかね。一杯一杯の状態といいますか。漲るイメージでしょうか。

1
湯煙
いすきさんへ
(2022-07-10)

訂正  正しくは、Nine Ball でした。失礼しました。

0
湯煙
湖湖さんへ
(2022-07-10)

湖湖さん ありがとうございます。 ベートーヴェンの歓喜の歌もそうでしたね。同じNo.9とありますね。 二連目のRevolverはそうですね、A Day in the Life ではないですが、作品全体の構造にあって意味内容や音を転調させたものとなりますかね。無関係にあるもののようなといいますか。キッチンでの料理や遠い過去の出来事等… こうした一つ一つを9での伸びていく豆に象徴させる、落とし込んでみたのかなと。

0
鱗子(揶白)
作品へ
(2022-07-10)

くっ。凄い、しなかやに火と雨と風、受け止める。この姿勢が大事だと思います。二人として間ツタのようなものが、生えてもその時。

1
柳煙?
作品へ
(2022-07-22)

数値で管理されることの抵抗を感じざるを得ない

1
湯煙
鱗子(揶白)さんへ
(2022-07-25)

てんま鱗子(揶白)さん。ありがとうございます。 ツタ(蔦)でしたら甲子園球場あたりを想起させますかね。しなやかに受け止め と、あっさり言っていますが、絡まりながら伸びゆくイメージであるならやや無理があったかな?とも。

0
湯煙
柳煙?さんへ
(2022-07-25)

柳煙さん ありがとうございます。 タイトルのことでしょうか。数字は管理する側が管理や分類などを行い易くするためかなとは思いますし、される側には個人として存在を軽く扱われるような冷ややかな感じがあるのかなと。

1

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