何か足りないのは「懐かしさ」だ。
いつも足りないのは「恥ずかしさ」だ。
タイムスリップしたような感覚に襲われることはもうない。
思い出が、もう足りないんだ。
ぶつくさ言うだけの毎日に、彩りを与えてくれた。
汗水垂らして育て上げた、炊きたてのその白。
ふつふつと湧き上がってくる、今日も一日「生きている」。
ただひたすらに、五里霧中
自分だけにある、小宇宙
絶望を忘れるほどに、夢中。
温んだ風に頬を撫でられ、
引きつった笑顔も日差しに煌めいた。
包み込んだ手のひらにあるそれを、
今はもう忘れたくない。
言い澱んだ「どうでもいいや」に、
やっと命の味を感じた。
子供の頃よく見たあの番組も、
ずっと好きだったあのヒーローも、
記憶の裏にはもういない。
誰も気にも留めていない。
包み込むようなお伽話。
諳んじられたあの詩をも飛び越えてくるような、
素直なこの味を。
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 909.8
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2022-06-24
コメント日時 2022-06-25
#現代詩
#ビーレビ杯不参加
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
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| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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閲覧指数:909.8
2024/11/21 23時38分25秒現在
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初投稿です!
0忘れていた何かを思い出させてくれるような、生きるエネルギーのようなものを感じました。 素敵な作品を読ませていただきありがとうございました。
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