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知り合いのロスジェネのおっさんとの友情
私の知り合いに、40代後半の統合失調症、無職、貯金なし、童貞のおっさんがいる。 とはいっても、彼は20代の時、医師から正式に障害認定されて、服薬を続けてるのに、自分は障碍者とは思っておらず、他の障碍者を見下しており、自分が浮かばれないのは生まれと、就職氷河期のせいだったと信じている。 今日、そのおっさんと話していた。 そのおっさんは弱者男性にありがちな女尊男卑の考えの持ち主で、おっさん1000人より女の子1人の命が貴いと思ってそうな人間である。 彼は言った。「おっさんの命なんてどうでもいいわ。」 先日、彼は、嬉しそうに電話に出た。 「彼女できた。」 私は何か怪しいと思ったが、とりあえず、おめでとうございます。といった。 しかし、彼の話を聞いてると、それがすぐにサクラだとわかった。 かれは、facebookの詐欺アカウントにねらわれていたのだ。 情弱なので、facebookの「マエザワさん」を、本物のマエザワ社長だとも思っていた。 弁護しておくが、彼は頭は悪くない。将棋などは、私と同じくらい強い。 その、数日後、私に、女友達(セフレ)ができた。 彼は、私の声色の違いに気付いて、T君、今日は嬉しそうじゃな。と言った。 私が理由を話すと、「よかったね。」と言って不機嫌そうに電話を切った。 弱者男性の多くは、マウント取ることに飢えているが、マウント取られるのが嫌いだ。 同級生の非もて童貞に、むかし、JDとセックスしたことを伝えたら、怒って、「俺にも紹介してくれ!」と言ってきたのを覚えている。 話を戻し、知り合いのおっさんは、今日、ファザコンの女性という夢を私に開陳した。 ファザコンの女性が、自分のような優しい男性に自然によってくるという理論である。 わたしは、理論的に丁寧にそれを論破した。 50近くの貯金なし童貞無職統失フツメン以下の男性によって来る女性などいるはずない。 彼は、それを聞いて「俺ってとりえないじゃん。それなら。」といった。 女にもてない男には、価値がない。人生はセックスだ。って考えを持ってるんだ。 と、私はそれを聞いて思った。 私は、「たいていのおっさんなんてマネギラでしかもてません。きちんと働きましょうよ。」といった。 彼は、「月収30くらいの仕事も求人であったが、いやなことを我慢してやったら、俺が俺じゃなくってしまう。」といった。 わたしは、「成功を祈ってます。がんばってください。」と言って電話を終えた。 気づきの多い電話で会った。
知り合いのロスジェネのおっさんとの友情 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1430.0
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2022-06-01
コメント日時 2022-06-04
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
面白かったです。詩や文学、面白いか面白くないか、ただそれだけ。その「面白い」というのは笑いやポピュラーさを指しているのではなくて、言うなればもっと高次元なこと。そういう意味で、読んで面白かった作品。
3三浦様、読んでくださってありがとうございました。 面白いと言っていただけてありがたいです。
0創作か、事実談かなどはさておき。 ラベル‐記号の洪水に拠って、斯くも現実めいた内容を描写し得る事に、愕然と致しました。 極限まで要素へと換言を為され、復、再構築をなされました(とも思われる)文脈に於きましても何ら違和も覚えず、 ものごとはさもありなん、と納得を致します自身の、現実感覚を思います時。 人間の想像力とは機械的なる、それ と概して相違ない、単純なものであると。 余白と余韻の中にて、思い知らされる様な心境でございます。
2読んでくださってありがとございます。 100%リアリズムポエムです。 そうですね、世界もまた機械的でよくできてますね。 詩は、もっともらしい幻想を作り出すという点で、世界を作った神っと同じようなイリュージョニストの行為です。
0読んでくださってありがとうございます。 私は、冷たくリアルに世界を見すぎかもしれないです。 もっと愛をこめて、たとえ過酷な現実であっても、それを見つめたいですね。
1初めから終わりまで悲しい言葉で溢れていて悲しくなりました。
1読んでくださってありがとうございます。ごめんなさい、悲しくさせてしまって。次は甘めの作品投稿します。
0悲しくなっただけで悲しくさせられた訳ではないです。 悲しくさせたとしても謝る理由がないので嘘をつかないでください。 このコメントにも悪気は本当にないです。
0オーケーです。ありがとうございます。
0この作品、まさに非情。ドライな視点で不遇な「おっさん」を解体し分析し、研究対象であるかのように冷徹におっさんとやり取りすることで「気づき」が多かったと締めくくっている。これは僕の性格上の問題なのですが、事実であっても余りに情がない分析や考え方には、僕は冗談を差し挟みクッションを置きます。だからこの詩を読んでいる時も「そんな言うたるなや」とか「論破せんでもええやろ。もう既に相手ボロボロなんやから」とかツッコみながら読みました。これが人をブラックユーモアとして楽しませる意図がない作品ならば、書き手さんは強靭なメンタルの持ち主か、下手な温情は相手のためにもならないと考えているかのどちらかでしょう。僕は楽しめたというより、苦笑いしながら読みました。しかしここに来て気づいたのですが、「友情」とあるところがまた興味をそそられますね。僕はこの手の男性とは話す機会をなるべく設けないか、避けるのですが、しっかりと最後まで話を続けたことから、書き手さんにも優しさがあったと言えるかもしれません。
2読んでくださってありがとうございます。 私も強靭なメンタルなんですが、おじさんも結構やばいんです。 次の日には、懲りずに、ヒモ また論破しちゃいました。
0訂正:懲りずに、ヒモになりたいといってました。
0フィッシングにひっかかったことがあります。
1読んでくださってありがとうございます。 私も、引っ掛かったことあるので人のこと言えません。
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