鳥の卵 - B-REVIEW
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鳥の卵    

皮肉なメトロポリスで デコボコの道を行く車は 魚だ クッキーのささった 抹茶アイスを食べた後に 旗の映像をダビングした 車に乗り込むと 海釣りへ出かける 釣れるのはトビウオばかりで ザナドゥ―を夢想した コールリッジの詩で 嘗て苦闘した 英文学教室に トビウオを積んだ車が突っ込んで来る 魚化した車や車化した魚が 皮肉なメトロポリスを行き交った 三国峠や三国山脈を超えて行く鳥が 我が家に卵を届けた


鳥の卵 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 1114.4
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2022-05-29
コメント日時 2022-05-29
#現代詩
項目全期間(2025/04/16現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
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閲覧指数:1114.4
2025/04/16 20時16分04秒現在
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    作品に書かれた推薦文

鳥の卵 コメントセクション

コメント数(2)
ささら
ささら
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(2022-05-29)

 釣りや学生時代などの記憶が重なり合い,運転中の現実に侵食してるのかなと思いました。個人的にはコールリッジや三国峠といった固有名詞の引用や,突然登場したように感じられる鳥と卵で置いて行かれてしまいました。読者向けに解説してほしいというのとは違いますが,コールリッジや三国峠に託されている感情か何かを読みたいです。

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角田 寿星
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(2022-05-29)

正直な感想を申し上げるとアルカディアではなくザナドゥーなのだな、と。 ドルフィンではなくトビウオ、ジョンキーツではなくコールリッジなんだな。 新潟からの関越道は一度しか使ったことがないので印象が薄くって (大抵渋川付近で上信越道に行っちゃいます) その意味ではぼくはこの詩の良い読者にはなり得そうにないのですが、 信州からは鉄道を使って何度か新潟入りしています。 信濃川沿いを細々と通って行く飯山線、雪の平原を突っ切っていく信越線、どっちも良い。 県境の無人地帯を通って辿り着いた十日町や直江津の町並は、確かに旅人にとって理想郷でした。 ぼくはコールリッジを読んでないので、彼とザナドゥの繋がりくらいしか分からないんですが、 トビウオの発明は、なかなか痛快でした。 海と空が混じり合うのは、まさに理想郷ならでは、だと思います。 ザナドゥの進撃の魚、ですね。 クッキーの刺さった抹茶アイスが、やたら無個性に感じますが、 皮肉なメトロポリスに、クッキーじゃなくて、トビウオ突き刺しちゃいましょう。 最終行の締めの拓かれた様子が、小千谷の偉大な詩人を感じさせて仕方がないです。 小千谷からは三国峠が見えるのだろうか…… 個人的には大好きなテイストでしたので、思わずコメントにお邪魔させていただきました。 では失礼します。

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