本当の私を理解してくれる人が誰もいない。
*
本当の僕を理解してくれる人が誰もいない。
俺は知らなかったんだけど
もう春になったんだよねえ。
俺はほら、知っての通り。
毎日レスバとかしてるよ。
あと、君との通話を実は録音してたから、
それを聞きながらゲームしたり。
そうそう、ちょっと前までしてたみたいに。
もう 春になったんだよね
果てしないものはいつも、
突然始まって終わるよねえ。
僕の地元の工事だってそうして、
広大な土地を
広大な理解に変える作業だった。
その間に自転車置き場の配置図は、
何度も何度も書き換わって、
最後に思い出になった。
きっとあれは
手土産だったんだと思う。
君に
おちんちんひな祭りについては、
まだ話してなかったんじゃないかと思う。
一九九五年から
二〇一〇年におよぶ一五年の間。
僕はひな祭りをそんな風に過ごしてたんだ。
言ってなかったよね。
それはズボンを脱いで走り回る日のことで、
ひな祭りと言わず、たいていの日がそうだった。
ゴーファイターっていう自転車があって、
ズボンを前かごに入れて、
公園の犬とバトルした。
大切にしてほしいのはリズムだ。
そのために走ってたんだ。
さて、
病気の人がとうとう薬を買えないまま
やがて薬が要らなくなったとき、
その人に、一体何が起きたと思う?
その答えとは少し違うが
私は絵の具を持っていなかった。
だから図工の授業では赤い空をよく描いた。
本当は青が欲しかった。
やがて学校を卒業して、絵の具は不必要になった。
*
私はいつか、もっと孤独になりたいと思う。
そうすればいつか、救われるような気がするから。
作品データ
コメント数 : 1
P V 数 : 1502.9
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 13
作成日時 2022-03-30
コメント日時 2022-03-30
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 2 | 2 |
可読性 | 2 | 2 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 3 | 3 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 3 | 3 |
総合ポイント | 13 | 13 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 2 | 2 |
可読性 | 2 | 2 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 3 | 3 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 3 | 3 |
総合 | 13 | 13 |
閲覧指数:1502.9
2024/11/21 20時00分52秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。
言葉にしてはじめて自分自身のことも理解できるような気がする。一見どうにもならないようで、言葉としてぼくはぼくをつくるのだろうなっておもったよ。
0