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砲撃音
大砲の音がして 牛たちが飛び起きた あの音の下 友人たちはいるのだろうか 懐かしさがこみあげる あの地で かの地で 悲劇を生み続ける音 なのに 懐かしさを感じさせる 自分が眠るゆりかご あの音で揺れていた この音が 人を殺し 人を護る かつて自分も この音を鳴らし続けてもいた 緑の斑模様の服を着て あの地で かの地で この音が鳴り続けるのは止めてくれ 今この場所に届く音だけでいい 砲撃の音は鳴り続ける 嫌悪するか 郷愁を感じるか 安寧に眠るか 悲劇か 悪への懲罰か この音を 聞きたいように 現実を聞き続けているだけだ 牛は立ったついでに餌を食む
砲撃音 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1427.9
お気に入り数: 1
投票数 : 4
ポイント数 : 0
作成日時 2022-03-23
コメント日時 2022-03-30
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
今の処に於きまして。 戦争を取扱いに成られた詩群の中で、最も優れた作品なのでないでしょうか。 揺籃と大砲、そして懐かしさをもその音に憶え。人間の曰言い難い情緒の諸作用を、不合理であるがゆえによりリアルに描写なされていらっしゃる。 結句の暗示する所も珠玉であると、感じ入りました次第でございます。 生半可な、「戦争反対」のメッセージ、作品等を軽々と超越為されておられる筆致に、われら凡その実力の及ばざる境地を、見、 イデオロギーに染まらざる詩「表現」は斯く在るべし、と教えて下さりました様な、逸品であると、感じ入りました次第でございます。
020代の頃、陸上自衛官として対戦車ミサイルを扱っていました。 幼少期は実家が演習場の近くだったので銃撃音や砲撃音に慣れ親しんでもいました。 30代は専ら牛の世話をし続けているわけですが、未だに自衛隊時代の人たちと会う事もあり一部の人が嫌悪するだろう音には懐かしさを感じてしまいます。 そんな経験から書きました。 「人間ならば誰にでも、現実の全てが見えるわけではない。多くの人たちは、見たいと欲する現実しか見ていない」 ユリウス・ガイウス・カエサル まさにこういう事なのだろうなと。 そういう人々の思いを一切感じることなく、 >牛は立ったついでに餌を食む あの地でかの地で、一切の生き物が幸せでいられる時が来るのを祈ります。
0砲撃音を聞くと牛は驚いて警戒はするかと思いますが、すぐに慣れて餌を食いに行きそうな気がしてなりません。 その音は恐怖を与えるものではなかったのでしょう。 やはり、「聞きたいように」聞いているのだと思います。 ちなみに元になった言葉はこちら。 「人間ならば誰にでも、現実の全てが見えるわけではない。多くの人たちは、見たいと欲する現実しか見ていない」 ユリウス・ガイウス・カエサル
1手前に牧場がある駐屯地となると別海駐屯地かもしれませんね。 だとすると相当な僻地ですが。 そこだ日本最大の演習場があるので、よく演習の音が聞こえるかもしれません。 南の島だと米軍も演習をするでしょうね。 米軍用に亜熱帯気候に対応した演習場があるとか。 その音の元に、人を護るために必死に訓練している人がそこにはいるので、単純に嫌わないでほしいですね。 色々思う所はあるのでしょうけど。
1人間なんて人実を丁寧にお聞きなすったら、あとは、屏風に剥がれた画幹まっ。オヒカエナス
0北大演習場でしたか! あそこも相当大きい演習場です。一回行軍したことがあります。 別海だとまだ国道を超えての実弾を演習やる事があったと思いますが、沖縄では難しいでしょうね。 人口密度的にも。
0申し訳ありません。自分の読解力では意味をくみとれないです。 どういう事でしょうか?
0戦火への嘆きですね。
0一概にはいえないんですよね。そういう面はありますけど。 銃声と砲撃音に今までの生い立ちと仕事経験から郷愁を感じてしまうので。
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