ぼくらはみずでできていて
ヘッドフォンは本来いらない
うるさい夜には耳栓はほしいけど
部屋の植物が水を吸い上げる音、はなひらくのだ
鳳仙花の種みたいに、宣言する、波紋が波紋を
打ち消す前にそれはいいうれしいきらいではない
みのうちのみずが境い目をなくして波濤になり
ガラスはひび割れる、がぶがぶのみくだして
孤独の視界のそとから未知のひとを待っている
どこまでもいけそうなふらつく足取りで踏み外す
みず、が水となって流れていく
川と、海、循環する空からみずが
ふる、異星からきたひとの嘆息
空からからみずが降る、なんて原始的なんだろう
みみからみずがはいってくる きりのあさには
とおくなり ちかくよせる みずたちとふれあう
あ ら ゆ る もの うたい ふるえる ためいき
楽の音に震える
コップに注いだ
水。をみながら
あ、からはじめて、ん、と言う
みのうちでふるえるみずのこえ
遠い星へ導かれてかえってきた
作品データ
コメント数 : 7
P V 数 : 1273.3
お気に入り数: 0
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ポイント数 : 1
作成日時 2022-02-02
コメント日時 2022-02-26
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 1 | 1 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 1 | 1 |
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2024/11/21 23時40分46秒現在
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地球が水の惑星だと実感できる詩です。その前に生物、人間自体が水の比率が高いわけですが。もともと水が無かった地球に水ができる経緯が背後に有ると思いました。地球の歴史をリスペクトしているのかもしれません。人間のみの内では太古の地球の記憶がさざめいて居るのかもしれません。
0水の惑星、とストレートに書くと使い古された感が強いですね。しかし、現に水は循環しています。まだ水がなかった地球を調べたりおもうのは、ひどく楽しい作業です。そのままだったらいまの人となるものも生まれて来ないわけだし。その道のりをおもうとくらくらします。
0こんばんは。耳からみずが入ると今度は植物か魚が現れそうですね。言葉なら何処かの惑星までいって帰って来れますね。或いは心のうちなら過去にも未来にも未知の想像も。もっと自由に書いていきたいですね。
06連目 >空からからみずが降る、なんて原始的なんだろう とても良いフレーズだと思えました。 5連目 >みず、が水となって流れていく >川と、海、循環する空からみずが >ふる、異星からきたひとの嘆息 5連から詩を始めて9連の後に、1連~4連を置くと印象が変わる気もします。
0即興で一筆書き(ひとふでがき)で書くべきテーマだったように思う。
0普段は連の組み替えなどは、あまりやらないのですが新しい工夫として試してみたいと思います。確かにシャッフルしてみると印象が違いますね。
0これ、ほぼ即興なんですけど。細部は整えたけれど。誤字・脱字ぐらい。勢いとか、どうもだせないとこあるね。このテーマと内容、すべてひらがなで書いてみたいなぁ、と思ってたりする。なんかひらがなで成立するならその方がいい気がするんですよねぇ。くそ、むずかしいな。
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