運転手の表情には
砂漠に合わせた教育によるものが
滲み出ていて
朝陽と夕陽の時にある熱風の
耐えざることは語らない
土地の罪にも動揺しないと
ハンドルに指を小刻みに打つ
シュルルシュルルという音
調子が良くてまだ点検しないでいいのと
ボンネットを指差し到着の笑顔をする
車窓のほこりへ近づいてくる
赤い皺くちゃの布に包まれた女性
梨に似た果物
小枝付きのまま差し出す
セントラルモウルからは
少しだけ遠い宿泊先で絆創膏を剥ぐ
ソウルミュージックは
傷跡に降る
どんな風に踊ればいいのかタンバリン
広がりの音のまま
車輪は草むらに轍だけを残して
ぼんやりの光線が砂道に散らばる
この土地にあるわけがない貝殻を
数えようと太陽が乱反射する
展望台への地図を運転手に頼むことを忘れた
作品データ
コメント数 : 5
P V 数 : 1447.5
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 2
作成日時 2022-01-12
コメント日時 2022-01-16
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 2 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
閲覧指数:1447.5
2024/11/23 19時02分47秒現在
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今日も晴れていて、気分が良くて、 優しさを胸に抱いて、 La.La.La.と歌う。 言葉足らずで、 すみません。 いつも、心に響く言葉を、 太陽と月の狭間で、 繋がる事を大切に。 やっと、出来ました。 美味しく召し上がれ。La.La.La.
0三浦果実さん、言葉足らずですみませんでした。 返詩を書きました。 お返事お待ちしております。 よろしくお願いいたします。 『ときはなつ』 久遠恭子 たまゆらの心一つ ゆらせど交わらぬと 嘘を綴った 現代詩の灯火は 今も 萌えている たがわぬ想い 瞬きもせず 貴い詩人は さるすべりの 小枝の 雫を すくう
1未だに到達出来ない高みへと未だに懲りず励んでおります。原点回帰も、どうせやるならもう一度、全否定を。 コメントありがとうございます。
0全体的に、ハードロックのような(というか、英語訳詩風の)趣があるように思いました。的確な描写の積み重ねが、心地いいです。
0描写の書きにこだわってやってる感が今はありますね。まだまだなんですけど。 コメントありがとうございます。
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