ディアハンターは鹿を狩る
鹿を狩ることが楽しくてしかたがない
森に流れる川が雪で埋もれる
水面の雪が多く集まる場所では
清々しいが散見され
ディアハンターは清々しいを楽しむ
鹿はそのことを知らない
餌を探しながら
水面へ近づくと
表情が豹変したディアハンターが銃を構え
パシュンという音
雪に埋もれて息絶えれば
鹿は幸せなんだけれども
ディアハンターの満足な手柄になって
引きずられてゆくんだ
なにも知らない鹿の子どもたちは
水面の先で
キラキラと清々しいを食べながら
なにも知らずに
春の訪れをずっと待っている
鹿の子どもたちは
訪れる春を迎えることが出来ない
島国特有の従順な人柄と
お花畑を大事にしている東南アジアの国で
戦争が起きようとしている。
楽しいことではない。
若いディアハンターは
クリスマスが終わるころに
召集状が届くことをもちろん知らない。
みんな楽しいことを止めて兵隊をやらないといけないんだ。
魚釣りを止める人。聖書売りを止める人。
ダンスを止める人。運転を止める人。
愛する人へのキスを止めなければいけない人。
どこからか、
どこからもみんな
作品データ
コメント数 : 16
P V 数 : 2148.0
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2022-01-12
コメント日時 2022-01-18
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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閲覧指数:2148.0
2024/11/21 19時49分28秒現在
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こうしたわかりやすいアレゴリーを使うの、珍しいですね。随分落ち着いた作品で、これはこれで良さがあると思うのですが……三浦さんってこういう方でしたっけ? ちょっと心配になりました。
0変態、わたし変態なんですよね。コメント、ありがとうございます!
0迷える子羊を救い給え。 よろしくお願いいたします。
0迷える子鹿を救い給え、 でした。 失礼いたしました!
0お褒めいただきありがとうございます!
0東南アジアで戦争が始まると言う行が衝撃的でした。もしかしたら戦争とは狩猟戦争ではないかと思いたくなるほど、本当の戦争は過酷だからと言うコンセプトのもと、反戦詩を書いたのだろうかと思いました。
0出張で何度か東南アジアを訪れましたが島々の国の人々は争い事を好まないDNAが具わってるように感じます。支配のシステムにおかれれば従順になる傾向にあるのかもしれません。狩猟はやったことはありませんが、土佐犬による闘犬の大会を観たことがあります。島々の人々がピュアなのか、土佐犬がピュアなのか、わかりません。私には支配しようとする人や闘犬を嗜む人の方が純度が高いようにも思います。誰がバカなのか純粋なのかわかりませんので、きっと私には反戦詩は書けないのではないかと、そのように思います。
0みんな、鹿の親子になればええやん。でも、それはなんで無理なんやろ。悲しいわ。まぁ鹿も鼠とかいじめるか。ならええわー。
0戦争によって齎された、焦土と荒地からどんな言葉が産声を上げるのか。 またディアハンターと鹿が駆け巡る野なのか。まぁ結局またそうなるんやろ。でも、メルヘンチックなのだけはごめん、嫌やわ。
0メルヘンチックなの ↓ メルヘンチックな野 誤字しました。
0三浦が書くからメルヘンが許されるのか、あるいは三浦がメルヘンを書く意外性、いずれにせよ、白痴と純粋無垢と、それについての無自覚なものへの嫌悪が私にはあります。しかしながら元来、三浦はメルヘンを好んで書いていた。ネット詩ではそれを嘲笑された。一方で作家像が和み系の女性が書くメルヘンがもてはやされていたりする。それへの意趣返しです。 少し長く語ってしまいました。
1三浦果実さん こんにちは。 私が この作品を読んで気になったなのは、三点です。 ひとつは、ディアハンター。なぜ カタカナの言葉なのだろう。 もうひとつは、ディアハンターという言葉と東南アジアの島国との組み合わせです。東南アジアの中で英語圏の侵略にあったことのある国の話が この詩なんだろうな。でも私は 不勉強なので、この国が 具体的にどのような名前の国かがビンとこず、自分の無知にびっくりしました。たぶん 日本は かつて その国にとって良からぬことをした歴史があるんじやあないかしら。そんな気が します。この詩は 全体的に乾いていて、言葉がするすると 流れていきます。 けれど、この二点よりもっと 気になったのは、そこではないです。最近の三浦さんの作品に「無題」のものが多いことが、一番 気になりました。ストーリーティナ―三浦さんは お喋りが上手な方。だけど、読者がもう一度 三浦さんの詩を読みかえすための題名を 記そうとしておられない。なんでです? そこが残念です。できることなら、もうすこしだけ読者に親切にしていただきたいです。
0久しぶりですね。 誰かしらがコメントされると想定していたのですが古い映画で「ディアハンター」という映画があって、ベトナム戦争に徴兵された若者たちの映画なんです。この映画を三浦なりに描写した、というのが投稿作品にはあります。 無題としているのも訳があり、今後しばらくの間、習作の投稿を続けようと考えております。人様に読んでもらうにあたって、未完成なものを投稿するなんていかがなものかとも思いますが、ビーレビは投稿スタイルに自由度がありますので、思い切ってやってみることにしました。コメント、ありがとうございます。
1すみません、あまり真面目なコメントではないですが、むかし「『無題』ってタイトルはダメ」というお話をされていたような気がしていて、まあそうかなあ〜と思っていたのですが、ほんとはあれは、いつか『無題』を書きます、ということだったんですね。 つまりなんというか、結構、こういうスタイルでやるのが、じつは正統派なんじゃないかって思うんです。無題、無題、無題。そうすれば、それは、そういうことが起こる。なんというか、そんなふうな感じ。実際、ある意味、インターネットには、そしてインターネット以外にも、そういった質感を求めていたような心当たりはちょっとあるんですよね。
0いすきさんさすがですね。 お察しの通りで、私は元来タイトルにはこだわりを持つたちで、無題を毛嫌いする傾向にありました。しかし、詩は本来、書いた後に海にでも流して消してしまえばいいという、そういう偏頗な三浦思想からすれば詩のタイトルに無題はもっとも適しているように思います。
1ディア (衛星) 木星の第53衛星 ハンター 狩りをする人 ディアハンター、普通に読むと、 鹿狩りをする人は鹿を狩る、 になってしまい変です。 なので、上記の様に考えました。 全てを諦めるのは勿体無いかなという印象です。 なんとかなるのでは無くて、なんとかする、というか、神様は見守っていると思います。勘ですが。
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