音楽と共に生きた国 - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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音楽と共に生きた国    

わたしが29歳だった、 13年前、 足の言うことだけを 聞いていました 生殖器と、 食料を載せた車輪が ある国へと辿り着きます 国境へ足を乗せると 花が咲くようにストリングスが鳴る 被害届にもならないここは 音楽と共に生きる国 「イウナヴァル共和国」 首都へ、首都へと 受精するように奥へと 多様化する曲のジャンル 感情だけでなく 本能までも音楽に捧げ 鼓動さえ委ねる臣民ピープル ピアノは指のように つかみ取って食べさせる 音を使役する手段ばかり 発展している世界 どこにでも影はあります 言葉のすきまに耳を傾け そうしているとベースなどが わたしに近寄ってきます 手の中に包んで、ひよこを寝かせるように そうしていると次々と 包まれたい音たちが集います 彼らの欲求はひとつだけ ひとつだけの願い事を! イウナヴァル共和国について、 聞き覚えがない? でしょうね 創作を奴隷のように扱うならば 報いがないほうがおかしいですね 児童労働のようなものですから 地図になければ、 そこには何もありません 地層にない大陸のように 音楽で心を癒される人はいますが 音楽が悩みを抱えていたとして、 何ができると言うのですか 芸術に魂を救われる人はいますが 芸術が堕落を辿っていたとして、 何ができると言うのですか 『芸術の力で世界を変える』、 先ずはあなたの肉体が、 健康になってから言ってくれませんか?


音楽と共に生きた国 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 8
P V 数 : 1664.9
お気に入り数: 0
投票数   : 4
ポイント数 : 3

作成日時 2022-01-02
コメント日時 2022-01-16
#現代詩
項目全期間(2025/04/09現在)投稿後10日間
叙情性11
前衛性00
可読性11
エンタメ00
技巧11
音韻00
構成00
総合ポイント33
 平均値  中央値 
叙情性11
前衛性00
可読性11
 エンタメ00
技巧11
音韻00
構成00
総合33
閲覧指数:1664.9
2025/04/09 17時58分08秒現在
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    作品に書かれた推薦文

音楽と共に生きた国 コメントセクション

コメント数(8)
きょこち(久遠恭子)
作品へ
(2022-01-02)

まだ冷めやらぬ、熱、を感じました。 心から感謝申し上げます。 ありがとうございます。 これからもずっとよろしくお願いいたします。

0
田中宏輔
田中宏輔
作品へ
(2022-01-03)

芸術に魂を救われる人はいますが 芸術が堕落を辿っていたとして、 何ができると言うのですか さいごに残るものは感受するこころだけのような気がします。

1
仁川路 朱鳥?|
さんへ
(2022-01-04)

お読みいただきありがとうございます。 生殖器の引喩(隠喩?)に関しては、東方projectの二次創作である「古明地こいしのドキドキ大冒険」第8話から着想を得ました。 >音楽がもともと官能的であるからなのかもしれません。 最古の音楽として記録が残っているものは「セイキロスの墓碑銘」ですが、それのさらに起源を辿るならば、鳥のさえずり(歌はsongですが、奇妙なことにさえずりもsongです)といった、まさしく『官能的』で、『肉体的欲望』から来たものである……ということを思わせるコメントでした。

0
仁川路 朱鳥?|
きょこち(久遠恭子)さんへ
(2022-01-04)

お読みいただきありがとうございます。 >まだ冷めやらぬ、熱、を感じました。 私から熱が奪われるまで、おそらく私はペンを手放すことができないでしょう。そういう生き物です。 >これからもずっとよろしくお願いいたします。 こちらこそよろしくお願いします。

1
仁川路 朱鳥?|
田中宏輔さんへ
(2022-01-04)

お読みいただきありがとうございます。 >さいごに残るものは感受するこころだけのような気がします。 そのあたりに関しては私自身結論が出ておらず、このようにして丸投げにしたようにも見えますね……ただ、こういった疑問については変に結論を出さない方がいいのかもしれません。 健康にお気をつけて。

0
三浦果実
作品へ
(2022-01-13)

最終行がとても気になる。 今月読んだなかで一番いいなと思い何度か読み返した。当初、最終行が浮いているようにみえたけれども、作者らしいといえばらしい。感情の起伏を持って言葉にリアリティを与えているのかもしれない。

1
仁川路 朱鳥?|
三浦果実さんへ
(2022-01-16)

お読みいただきありがとうございます。 >最終行がとても気になる。 >当初、最終行が浮いているようにみえたけれども、作者らしいといえばらしい。 今年のテーマは『思想を直接語るのではなく、描写や暗喩に込める』です(返信を書いている今、決めました)。 現時点での評価を見るに、語りたいものによっては直接的にしてしまってもいいのかもしれません。ただ、匿名で投稿していたらここまで反響が集まるようなことはなかったでしょうね…… >今月読んだなかで一番いいなと思い何度か読み返した。 まだ15日ありますので、覆される可能性は0ではないですが、褒め言葉として受け取っておきます。

0
仁川路 朱鳥?|
さんへ
(2022-01-16)

>Oleee Y oleee !!! すみません、曲名でしょうか?こちらの調べでは https://www.youtube.com/watch?v=TxjX9RRniSs がヒットしました。 もし違う場合は補足の方をお願いいたします。

0

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