出口がないのです
光さえも見つからない
どこに行けばいいんだ
私を迎えればいいのでしょうか
私は鉛筆で紙に答えを描いた
正解は撤回され、今だけが静寂に湧いている
カーブミラーを見上げると、自分の両手が映し出される
向こう側には誰もいない、なにもない、どこにもいない、
あるみちにたどりついた
知られりゃ湧く雨時虫の餌になる
私は暗闇の蝶でさえない
滑って落ちた、氷の雲の下に産まれて
微笑むことができたらいいのに
後悔はしていないのか
(気づかれたくなければとまらずにいきればいい)
私は何も残していない
名も知らぬ墓石、路端の花、あめあがりの生き方
似て非なるもの
虹の橋を叩いて壊せ
暗くなり、回り込む
角度を変えて通過する、
摩耗したかたちに足を取られた
もう二度と見ることができない 炎のうめき声は
撃たれたように、ただとけのこり亡骸と見るだけ
いけ、ゆきば、黑に聞け、餌を欲しがる精霊共よ
、影に、日陰に。雛の産声よ唸りの風よ
数秒の散り際が、降り止まないものを集めて、
「もう一人の自分とは誰を湿す」
無罪で丸く収まった真実の瞑らは
それだけでわたしと、白の湿った羽根を焦がれて
作品データ
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作成日時 2021-12-25
コメント日時 2021-12-25
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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2024/11/21 23時34分51秒現在
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