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五億年後
公園でどんぐりを拾わなくなったのはいつだったっけ。歩道を横切ろうとするイモムシを植え込みに戻してやったとき、ふとそんな疑問がわいてきた。イモムシはまた歩道に向かって這っていく。導かれるように。きみは歩道の白い線の上を必死に歩いていた日々のことを思い出す。カッコイイバイクになった気持ちでブーーンって頭の中で言いながら、歩いたんだよ白線を。ポケットには不思議いっぱいどんぐりを詰め込んで、くったくたになるまで屈託ない歩みで。今となっちゃアクセルもブレーキもエンジン音もしない。足元で虫の音が虚しく響くだけだ。きみはたまに空を見上げては、五億年後の太陽がどんな姿の地球を照らしているのか考えたりしている。
五億年後 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 836.6
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ポイント数 : 0
作成日時 2021-12-25
コメント日時 2021-12-25
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文