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脚本の死
葬柩の森を馳せて 遺跡を跨ぐ工場、紡錘形の距離、 測量を施された土地の血にも純粋を求める意志が有れば 程無く統合を否む個人、 柑橘の素描画にも樹立する観察眼が得てして卓越した他者の摸倣図である様に 詞華の貴賤を選別する、 醜き均整美を一蹴する、 分裂と解体 想像され得る総ての構図 その抽象概念とは、細胞的愉悦からなる自らへの偏執であり 関係の調和と齟齬を指向する 絶え間無き跳躍、 翼の抜殻である 素焼の陶器を風霜が軋む 水滴が延々と 燃え爛れた絨緞に囁きを傾けている 奴隷は奴隷の唱を銘々に嘲っている 喝采は過日へと聯続を来しながらも 決して容易ではない逃避行の 夢を瞑目し 竟に叶わぬ尊厳死を 陳腐な人生を誰かの脚本の許に 懐疑無く終える そして彼等は 現象の幽囚に捕らわれているかの如く 再現と実体に明け暮れる万有へと 麺麭屑を抛る 放埓な 柑橘樹の素描に
脚本の死 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 992.8
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2021-12-13
コメント日時 2021-12-15
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
修辞は驟雨のように存るが、残念ながら人間がひとりもいない。
0漢字二字組み合わせの熟語に拘りがあると思いました。葬柩とか職続などです。また、「竟に叶わぬ尊厳死を」では死んでしまったが、尊厳が伴わなかったのか、尊厳死自体がかなわなかったのか、つまりフラットに死ねなかったのかと言う観点から、解釈の余地があると思いました。
0ご指摘を賜り、允に嬉しく存じます。 人間が嫌いであるという事実、略、人間と接点の無い生活。それらが作品世界に影響を及ぼしているのでしょう(観念的な世界‐存在、その抽象的感覚には常に心惹かれるものですが)。 私や僕、俺や自分と、個我を呼称する、この人間と言う存在は。他の動物と如何に違うのか、実に理解が腑に落ちぬ「私」が居りまして。洗面台の鏡等に一匹の猿を見ることも屡々でございます。
0コメントを賜りまして、允に嬉しく存じます。 何時も投稿をさせて頂きました後には激しい後悔を覚え、呻吟を致します。一体斯様な駄文を曲りなりにも詩と称して良いものなのかどうか、と。 それでも投稿せざるを得ないのは、一つの依存症の症候なのかもしれませんけれども。 今は、閲覧をなさって下さり、幾許かの間、足を止めて下さりました事への有難さを、心より、噛み締めております。
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