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崖のきりかぶ
かぶのうえにて ひとり老夫はこしかけている 気のあたらしさは翠黛にかかる 気のくらがりは澗底にはべる あかぐろい傷あとをなでて 年老いたおとこは山壑をみ凝らす かぶのうえにて おだやかな時はみどりやみをながめる
崖のきりかぶ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 7158.8
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-10-26
コメント日時 2017-11-05
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
崖のきりかぶ、かぶのうえ、とやわらかなひらがなに「油断」していると、翠黛、澗底、山壑、と漢詩の中の言葉のような漢語に遭遇する。ババロアの中に散りばめられたアーモンドキャラメルのプラリネのような(変な比喩ですみません)卓抜なアクセントになっていると思いました。 崖の上の切り株、かなり不安定な場所で、深い谷を見下ろしながら、「みどりやみ」の山容を眺める・・・〈み凝らす〉、は目をじっと凝らす、イメージでしょうか。視凝らす? 気持ちがくらがりに向かう時は、谷底(澗底)の闇を思い、気持ちが新たな方向に向かう時は、遠くの山並みの「みどりやみ」(翠黛)に眼を向ける。森の中へと意識を彷徨わせ、奥へ奥へと向かっているのかもしれません。それは新たな生への志向であり・・・谷底への意識は、投身への欲望でもあるのかもしれません。 漢詩の読み下しを、より口語詩に引き寄せたような試みが印象に残りました。
0>まりもさま 拙作をふかく読んでくださり、ありがとうございます。大変感謝いたしております……! アクセントとして成功しているならばなによりです。 まりもさまからのコメントの全体的な返信になっているかもしれませんが、漢字とひらがなの比率に関しては、気を遣っているつもりです。なので、漢詩の読み下しを~というくだりはあながちまちがいでないと思います。 み凝らすに関してはじっと目を凝らすイメージであっております。 鋭いコメントをほんとうにありがとうございました!
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