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主席番号四〇番
小学五年生頃を最後に 使わなくなった地図帳を ときどき心で開いてみては 指でなぞってあの地を目指す それ、なべちゃんから借りてるやつやん 小学五年生頃を最後に 使わなくなった彫刻刀は わたしの心に片づけられて 短い刃が潜んでいる それも、なべちゃんから借りてるやつやん 彫刻刀の方が高いから、返さなあかんのかな どうなんやろ
主席番号四〇番 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1407.1
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 10
作成日時 2021-12-06
コメント日時 2021-12-12
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 4 | 4 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 3 | 3 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 2 | 2 |
総合ポイント | 10 | 10 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1.3 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0.3 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0.7 | 1 |
総合 | 3.3 | 4 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
小学5年生を 最後に使わなくなった地図帳。 わかります、わかります。と言いたくなりました。 わたしは、返し忘れてるものって、たぶん、、沢山ある、、。
0コメントをしてくださって心より感謝しています。好きな作品だと言ってくださって嬉しい限りです。 「矛盾」を読み取っていただきました。私はそれを表そうと書いてはいますが、蛾兆ボルカ氏のような読み方を見越してではありませんでした。 私の意図したところと、作品から貴方の汲み取られたところは違いがあるのかもしれません。しかし、そういう新たな発見を見出せたことに焦点を当てて考えてみますと、詩というのは書き手のみならず、読み手もまた創作に与するのだと思いました。これは詩に限った話ではないのかもしれません。他の芸術作品もそうなのでしょう。このことからわかることは、読み手というのは受動的な存在なのではなく、彼らもまた書き手と同じく原稿用紙に向かって座り、ペンを握っているということです。 この読み手の創作への寄与は"義務"なのでしょうか。わたしはそうではないと信じています。「しなければならない」ではなく「せざるをえない」という有無を言わせない"良心と愛"から来なければならなのでしょう。義務にはどこか「書いてやろう、読み取ってやろう」という風なものを感じますが、先ほども書いたように、書き手も読み手も創作や作品に対して同じ地平にいるのです。同じ背丈の者同士がどうして一方に何かを押し付けることができましょうか。 貴方は"良心と愛"からコメントしてくださったと信じています。そういう作品を書けたこと自体に、私は詩書きとしての喜びを感じざるを得ません。これは作品の完成度には左右されません。それは二の次です。 改めてコメントありがとうございます。貴方の作品も読んでみますね。
1コメントありがとうございます。嬉しいです。読んで共感をしてくださって幸いです。 ああいった地図帳や彫刻刀はどこに行ってしまったのでしょうか。私は思います。皆の心の中に片づけられたのだと。そしてそれらはそれぞれ「ちっぽけな」理想や悪意といったものとして息を潜めているのです。幼稚ながらに目指した理想郷。刃は決して大きくはないけれど、確かに誰かを何かを傷つける悪心。しかもそれらは皆「なべっち」という他人の借り物なのです。 夢描くものが借り物なのはわからなくはないですが、心の中の闇もまた借りて来たものだということ、そこまでも自分のものではないということになにか淋しい気持ちを感じませんか?こういった事を書きたかったのかなと信じています。 以上はわたしが「信じているだけで」そういう風に「読まなければならない」ものではないです。自由に読んでくださって構いません。そして尾崎ちょこれーと氏はそうしてくださった。わたしはその事にやはり感謝せざるを得ないのです。ありがとうございます。貴方の作品も覗いてみますね。
2丁寧に返信頂きありがとうございます。 詩を読む時、私は、知識も無く、賢くないので、好きか嫌いか、リズムや響きなど、どう感じたかで、読んでしまいます。 好きな作品で、懐かしい気持ちになりました。後ろめたさもまた、懐かしいのです
1小学生の頃に何気なくしてしまった行為の罪悪感は、間接的にふと思い出されますね その度に余韻が残るような、そんな気持ちを端的に言っていると思いました。
0こんにちは。コメントありがとうございます。 わかります。その罪悪感。わたしも友人に借りた『モンスターハンター』の説明書を返せていません。 余韻に残る作品ができてよかったです。読んでくださって、ありがとうございました。嬉しいです。
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