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真実と現実。
丸めて捨てられた ティッシュが 臭って 私を脅かす 皆、アレが何故 生命ノ源なのに 平然と朝昼夜を 迎えていられるの だろうか だから 私は時々泣く 其れしかデキナイから 包まれた ティッシュは 二度と開かれず 部屋の片隅 ゴミ箱の中 誰彼の 一人残らずソレは 違いあれど 同じ程度に 臭うのだ 気づこうが 気づかまいが そして いつの間にか 私がソレと入れ替わり 捨てられてしまうのだろう 丸められた ティッシュが 臭う 結局ナニモカモガ 使い捨ての世界に居る 何処に行こうが 何をしようがきっとこのまま 丸められたティッシュになる 拭うか拭われるかの 違いくらいだろう 丸めて捨てられた ティッシュになる そのうちわたしも 臭うだろう その日まで ゴミ箱とそうは変わらぬ 地球の片隅で モガクみたいにのさばって イキてしまおう
真実と現実。 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 934.7
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 8
作成日時 2021-12-03
コメント日時 2021-12-06
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 3 | 3 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 3 | 3 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合ポイント | 8 | 8 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1.5 | 1.5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1.5 | 1.5 |
エンタメ | 0.5 | 0.5 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0.5 | 0.5 |
総合 | 4 | 4 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
すべての男は消耗品であるby村上龍 そんなタイトルの書籍を思い出させるようでした。 人は死ねばゴミになるby… どなたかの本のタイトルが思い浮かぶようでした。 意味深なタイトルですね。臭いにこだわりを感じさせる作品のようですが、その辺りが印象に残るようです。ゴミ箱もAIにとって変わられる、そんな近未来レトロな仮想体を想像しましたが。
1湯煙様。 コメント頂き、ありがとうございます。 全ての男は、、と仰ってますが、にんげん皆一緒ですよね、、。臭いがどうしても気になる性分でして、アノ独特な匂いが、全ての根源かとおもうと、わたしは、身震いしてしまいます。(笑) コメント下さってとても嬉しかったです!
1そういえば、なんですが…。ノンフィクションライターの最相葉月(絶対音感などの作品)が最近出しました『れるられる』。少し頭をかすめるようでもありました。アレが湿るティッシュというものをはさんだこちらとあちら側と。臭いという嗅覚を通して主客の境があるようでない、出すものと出されたものとの逆転しあう関係性について考えさせられるようです。
1頭からカタカナを結びますと、最後には、モガク イキ で終わりドキっとしました。アレを含み息を吹き返したティッシュが途中から話者に成り変わるイメージといいますか、同時発声的なポリフォニーのようなものを想起させるようでした。もちろん誤読かもしれませんが。
1湯煙様。 コメント頂きありがとうございます。 不勉強なもので、最相さんの作品も知りません。ごめんなさい。。 わたしの作品をしっかり深い所まで読み解こうとして下さり、嬉しいです。 個人的な考えですが、『誤読』などは、ないと思っています。読んでくださった方が、自由に解釈して、感じて頂く。それが一番だと思うのです。 日本語って、素敵ですよね。 ひらがな、カタカナ、漢字。ローマ字も使えますよね。どれを使うかで一気に雰囲気や彩り、更に意味まで変わってしまう。 私の拙い詩について考え、コメント頂け、本当に嬉しいです。 頑張って書きますので、他の詩も読んで下さいね。
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