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チョコレット
ちいさな痛みだったので 放っておかれるように 夜のスーパーマーケット お菓子売り場 どれも これも欲しくて 一の為、百を諦めた 明るめ認め にこっと外で光りを浴びて立った だけでふらっと 幽霊になりそうだから 座って ベンチの上に 小さな財布を置いたことを覚えている 恋や愛といった 甘い言葉のようなチョコレット 舐めて 噛んで 外界がどうでもよくなる ただ、体が満足すれば良くて、 そうして消えていったとさ・・・ 財布がある 財布こそわたしであった、と 考えたときがあった 歌、 歌に 自分を差し込みたかった時期もあった 歌で自分を歌うのでなく、 自分という歌になりたかった いつ だったか とか 生活に甘味が必要だから チョコレットを食べている 硬質にされた十二月の郊外の夜の味がする・・・ ずっと・・・ 充ちてひいてゆく
チョコレット ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 714.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2021-12-02
コメント日時 2021-12-03
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
一の為百諦めた 財布がある、 財布こそがわたしであった、 この部分がすごく好きです。 チョコレートじゃなく、 チョコレット。 何か特別な意味があるのでしょうか。 すっっごく好きな作品です。
1満足されてる様子がうかがえます。
1はじめまして。お読み下さりありがとうございます。 チョコレットはモロ稲垣足穂という作家からきていますね。 といおうか、この作品は足穂のやり口のパロディって言ったら、語弊がありますが、田中恭平の今までの作品のパロディといおうか焼き直しですね。 チョコレットって嗜好品としてとてもいいじゃないですか、 ああ、ちょこれーとさん、いいお名前ですね。 小さくて満足感がある。詩として小品でも読み応えのあるものがいいな と考えて、書きました。 重ねてお読み下さりありがとうございました。
1お久しぶりです。お読み下さりありがとうございます。 実体験に即した詩なので、自然満足感が書けて良かったと思います。 といいますか、そこを狙っていました。ありがとうございます。
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