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鳥
網にかかった鳥の鳴き声が 耳にこびりついて離れない 自分の姿を重ね合わせているのだろうか 網に囚われ もがけばもがくほど深く絡まる 自由に飛んでいる彼らを羨ましく思うが 同時にああはなりたくないとも思う 彼らは自由で僕は不自由 僕は自由で彼らは不自由 僕の周りには網なんてない 何もないのに確かにあるんだ 出方なんてわからないよ だって網がそこにあるんだ 水が押し寄せてきて息ができない 息ができない それでも僕はここにいる 網があるんだ
鳥 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1517.4
お気に入り数: 2
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2021-11-28
コメント日時 2021-12-16
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
『ガラス球』『鳥』共に読んで、整った、わかりやすい文体だなという第一印象でした。 網にかかった鳥と、自身の内面の葛藤を対比させてうたったのは面白いが、同時にもっと、あなたにまつわる具体的な事が知りたいという欲が沸く不思議さよ。
1確かに網があると、私も感じます。 ただ、鳥と1つ違うのは、 自分のまわりにある網は、半分は他者が巡らせていると同時に、 もう半分は自分が張っているんじゃないか、という気がしました。 自分が張っている、ということに気が付くと、 網を断つとはどういうことか、すこしわかるような気がします。 そういう気づきを与えられた作品でした。
1途中から鳥の話から、人間も同じように網の中の様なニュアンスが、畏まると思いました。(怖いと言う意味です)。網と水。「息ができない」。普通息が出来なければ、死ぬと思うのですが、「それでも」と言う逆説。網が有ると言う事を口実に?自殺願望では無くて、文字通りの網は無いのに確かにあると考えると、怪奇な感じがして来て。自分で仕掛けた罠に自分で嵌って居る様なそんなことを訴えているのかもしれないと思いました。
1コメントありがとうございます。 割と具体的に書いたつもりでしたが、基本的な詩に対する感覚として本質の周りに靄をかけておきたいという感覚があるのでそれが出てるのかと思います。
1まささん、コメントありがとうございます。ここで言及している網は自分が作り出したものです。自分で作り出した縄に縛られて生きることは苦しいし止められませんが、それに対して誇りも持っている。厄介な性質について書いてみました。
0YUMENOKENZIさん、コメントありがとうございます。 割と具体的に書いたつもりでしたが、基本的な詩に対する感覚として本質の周りに靄をかけておきたいという感覚があるのでそれが出てるのかと思います。
1エイクピアさん、コメントありがとうございます。(一つ目はメンションミスしてしまいました、申し訳ありません。) おっしゃる通り、自分で仕掛けた罠に嵌ってしまう話です。そのような性質で生まれてしまったので息ができなくても、それでも生きていくしかないんです。
0貝さん レスへのご返事ありがとうございます! そうだったんですね! 興味をそそられた、好ましい詩だったものですから。。
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