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足の多様性
蚊の寿司なんてないよなあ 田の泥は濃くて 足が埋まれば 天然の土の枷になっていて 寿司の事なんか考えられなくなる 螻蛄が鳴いて 触覚だけ出して 泥の枷は 寿司の事を念頭から吹き飛ばした 足をとられて しばらくして有史以来の風が吹けば 蚊の寿司が有り得ると思って 螻蛄をつまむ その指は蛾をつまむ指と 違うと言うのか 田の泥が乾くまで しばし瞑想して自我が凍り付くまで 足の多様性が分かるようにしたいと思った
足の多様性 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 935.9
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 5
作成日時 2021-11-17
コメント日時 2021-11-20
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 0 |
前衛性 | 2 | 1 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 5 | 3 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0.5 | 0.5 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 0.5 | 0.5 |
エンタメ | 0.5 | 0.5 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2.5 | 2.5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
多様性なる概念や言葉をよく見聞きするようになりましたが、生物や環境保全や性や人種や民族などをめぐりといった文脈から語られるものかと。足もたしかに多様を極めているなあと思いました。 天然の土の枷、有史以来の風などの詩文を面白く読みましたが蚊や寿司との関係はわかりません。シャリの下に蛸や烏賊や鯖や螻蛄が隠された作品でしょうか。自我や生活をめぐるイメージも持ちましたが。
1お寿司、蚊か螻蛄か蛾か、どれもまずそうですが、自虐なさらず?、最期の一連ですが、 しばし瞑想して自我が凍り付くまで 足の多様性が分かるようにしたいと思った 瞑想、自我、多様性、この言葉は詩としては固い印象な気がしました。 僕はうんうん唸って考え凍り付いたけれど、馬鹿の大足、間抜けの小足、ちょうどいいのがろくでなし、纏足は無し、色々を分かりたいと思ったよ など、気難しく賢そうに書くより、かわいくカジュアルに書いたほうが読者が喜ぶような気がしました。例えばのアイデアですけど。僭越でしたらごめんなさいね!
1湯煙さんコメントを有難う御座います。蚊の寿司は有り得ないものの代表の様に表現して見ました。ロートレモン伯爵の詩の手術台の上のミシンとこうもり傘見たいなものとは、ニュアンスが違うのかもしれませんが、念頭に有った事は確かです。ただシュルレアリスムと言う言い方で解決したくないと言う意識が強いです。もうちょっと違うコンセプトで自分の詩を根拠づけたいとは思っていて、異化効果を出したいと思いました。
1湖湖さんコメントを有難う御座います。ああ、纏足。かわいくカジュアルにですか。そうですね、確かに 「馬鹿の大足、間抜けの小足、ちょうどいいのがろくでなし、」は卓見かと。ゴールが地雷になって居る様な緊張感を思いました。固い印象は払拭したいですが、柔軟な発想、表現は難しい課題、宿題だと思いました。
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