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出発出発出発
死んだ小国があり 国会前のさびしい金の階段に 銃を持って立つ男は 誰とも約束なんかせず そこで壊れそうなほど待ったという 兵士は喉に電気抵抗をつけられて 物を飲みこむことができない 彼を囲むこと三千里の円周上に たったふたりの学生が 眠らない11月を過ごしている ひとりが未明 解いた定理には水鳥が暮らしている その定理には淡水がない 味のない水はどこにもない もうひとりの学生は 茨のようなものを書き 実際、その冷たさに計算機を壊していた ならばスクリプトはひとりでに 彼の人生を語りはじめたに違いない 鐘を鳴らそう 出発 出発 出発と三度
出発出発出発 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1110.0
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2021-11-17
コメント日時 2021-11-20
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
当初、言葉にハリボテ感がありあまりよくないという内容のコメントを書いて送信する直前でやめたんです。こういうこと、よくやるんです。それが昨日のことで、今もう一度読みなおしたんですが、作者さんの素直さが作品に宿っているように感じ方、変わったんです。 それは何故だろうかと考えてみました。 >彼の人生を語りはじめたに違いない という一行、それから、次の最終連にあるポジティブさがこの作品の感じ方の変わるキーがあると、そう思うのです。 一連、二連で表されているところのハリボテになりがちな現代詩っぽいメタ書きを最後に上手く回収する役目になっているし、且つ、「人生」というダサい印象になってしまいがちな語句を「この文脈で出ないよね?」的な飛躍として絶妙なんだと読めました。その技巧の探究と形とされた詩文に、作者さんの素直さがありありとあるように思うのです。
0ありがとうとございます。でも、実際その通りだと思います。 私も、このポエムを書いた後、ツイッターの鍵付き実名アカウントでは、「駄作書いてブルー」と投稿したくらいです。 挙げていけばきりがないけど、まあ「死んだ国」っていうのは特にヒドイですね。(笑) そういうのはもう終わりに終わった表現で、実際は何も表してないんですよね。 「暗い部屋」「悲しい曲」「静かな海」などなど…… このような表現はどれも個人の解釈に過ぎず、物理的実体や事実からかけ離れている。 石村さんはよく「モノを書け」と仰いました。 どういうことなのかまだ、分かったとは恐れ多くて言えませんが、 こういう表現がモノらしいモノからかけ離れていることは理解できるようになってきました。 この詩は、生活詩です。 ある意味、私は三浦さんのような親切な読み手に甘える選択をしたのかもしれません。 まえに帆場さんの詩を読んで、一行目で世界観が確定するのがすごいと思った。 それの真似をしたかったのですが、うまくいかず、帆場さんのように人を選ぶ代わり、万人を不快にするだった。 しかしとにかく、読者が一行目でブラウザバックしなかった時点で、ギリギリセーフ・成功だと思っている、ということです。 なぜそう思うかというと、私にとって喉に電気抵抗を取り付けられた人間はリアルだからです。 喉を乾かした動物も、びっくりさせるプログラムも、です。 まあ、結局今回はダメだったと思います。 それはしかし、そういうコメント頂き、大変うれしいです。 ありがとうございます。 「あーちょっと……いすき君はがんばってるけど、もうひと踏ん張り必要だね」と思われたかもしれません。 先月書いた「黄色いケチャップ」の方は、実は傑作なのです。ですので、そう思われたならご覧ください。 特にそう思わなかったら、今の話は無視していただいて構いません。 TwitterのMIU©さんは三浦さんですよね? 私が許すことによってしか戦うことができない相手について考えていた日、たまたま「ひとでなし」を聴きました。 感動的でした。 なので、自分の作品を読んでもらう代わり、そういう活動をして頂けたらと思います。
0題名も内容もなにかを預言するには甘すぎる。安易に決着してしまった悲しい詩である。
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