君が部屋の明かりを消した頃、私は青藍を仰いでおりました。
その青藍は、どうやら液体酸素のようで、
また、無機的な燐光は玲瓏に私へ写るのでありました。
俯くとそこには、ひどく孤独な黒が在りましたので、
とにかくいけないと思い、左足で踏みました。
一つの時間的な緊張をもった左足ですが、
こちらもまた、燐光を写しているのでありました。
仕方がないので君を思い出したわけですが、
ひどく孤独な黒により、私はまた、
青藍を仰ぐほかなくなったのでありました。
そして、青藍は私に、
自由、つまりはCadd9もしくはAの諧調と
わずかな高揚を許すのではありますが、
それの以前に私は、その空虚と大気の二相系をなす非晶質に、
ただ眩む、ええ、暗むことでしか、
ここまで歩いた根拠など、全く無いのでありました。
作品データ
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作成日時 2021-11-04
コメント日時 2021-11-04
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2024/11/21 23時11分18秒現在
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左足の緊張感ですね。黒を踏む。和音は人を高揚させる、あるいは孤独に追い込む要素があるのかもしれません。青藍とは空かと思いました。
0黒は悪い存在だと思った途端、ゴキブリを考えてしまったのですが、 それを置いておくと憂鬱症の具現だと思いました。青藍は夜空で。 昼の光も夜の光も見えないことには変わらないんですね。 くらむ、くらむ、の繰り返しが好きです。
0お読みいただきありがとうございます。 はい。青藍は夜空のことでございます。 楽しんでいただけたのならば幸いです。
0お読みいただきありがとうございます。 ゴキブリというのも面白い発想ですね。 気に入っていただきとても嬉しいです。
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