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踊り場にて
飛び出せるかも分からずに 手すりに引っ掛かり 1マイルずつ蹴伸びして進むのに憧れていました (点滅している (心臓の横で (受話器が喉をひらいて 点字ブロックを なめらかになぞる 空気に触れ 甘い金木犀の庭に行きましょう 写真が何枚も干され 風景の引き算をしている最中で 我慢できずに買いに 出かけてしまうのですね それでも開けることをやめられない 開封ラベルのささめきが その都度膨らむ から 芳しいのでしょうね 曲がった手すりは戻ろうとする力で 橋の欄干に生まれ変わり 足下に川を育てる 反響するように誰かが電話に答えていた (川が出来てうれしいです (点字ブロックを見ないで済みますから あ、航空障害灯が居ました 毎晩見ていたから 1マイルでも15マイルでも 仲良くしています ずっとここにいることができます
踊り場にて ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1069.9
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2021-11-01
コメント日時 2021-11-07
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
「写真が何枚も干され」で昔ながらの銀板写真?ちょっと詳しくないのですが、一枚一枚が結構高かった時代を想起させられますし、今でもそういう写真はあるのだと思いました。蹴伸びしてと言う表現から比喩的な意味で泳ぐと言う内容を内包しているのであろうかと思いました。点字ブロック。盲目なわけでもなかろうが、それをなぞる。そして写真が干されている庭。甘い金木犀。芳しい。三連目の点字ブロックを見なくても済むや、川ができてうれしいと言う表現にはっとしました。最終連の航空標識灯 が何を意味して居るのか、この詩の謎だと思いました。
0流れの良さと、自分の中で生まれたキラーフレーズをうまく融合させるということをこの作品では意識しました。 写真のイメージは単純に普通の写真のつもりだったので、発見をありがとうございます。
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