歯車と心
僕は黙って「物」に為った
男は、平気で「ものごと」の上から笑って居る
千円の着物を切りっぱなしにした
髪に、4度のワックスを影(か)け
ハロウィンのバーで歌を、歌う
男に、その事を云うた
そしたら酷くしたたか、こころを傷めて何度も反芻して居る
バニーガールを着た女は、最初から「物」と並んで居る
僕は、女と喋らない
男は、自分は、何も知らなかったんで
女を見る
「存在」をそこにする鱗の幸福は、
死と云うよりも、厚化粧の、裏表のある様な
会話の上手さに
丸く ズレた瞳の若さにたいして
光を、待つことです
それは 輝き とは違うのであるが、
歩合のとれた
踵の高さを
一生守るらしい きみと僕のような
久しいお友達こそは
花弁として、
であり、二人の蝶ヤ
「存在」をそこにする幸福は、
生と云うよりも、きすの様に哀しく
衝動的
会話の上手さに
人間がなにかを愛する
硝子の音は、風呂の給湯機と夜の黒さから
垂れ
恋して居る、本の通りに
悲壮のフェイスから涙が零れ落ちる
僕は、ぶるぶる震え花捺をはむ
「存在」をそこにする幸福は、
かなしみと云うよりは、生きる事だったっす
作品データ
コメント数 : 8
P V 数 : 1273.6
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 4
作成日時 2021-11-01
コメント日時 2021-11-27
#現代詩
#画像
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 2 | 2 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 4 | 4 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 2 | 2 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 4 | 4 |
閲覧指数:1273.6
2024/11/21 23時18分19秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。
情景が思い浮かびました。
1軽快さのあるテキスト、それから何よりも画像が素晴らしい。
1女との間に距離があるにもかかわらず、そっと、相手に熱意を持っている人の、孤独の中の切なさが、感じられました。まるで、ネットですこし観察している人を愛してしまったような、そんな、コチコチ、した文章で表される関係性に現代を想像しました。物、と存在を感じることは悲しいですね。
1どんな情景だったのでしょう? ありがとうございます。
0画像は、やっと自慢できるものを作れたと思っていました。 お褒め頂きありがとうございます。
0淡々とした文章なのか、本当に思った事なのか、思うのであれば秘する気持があるのではないか、だったら思いは嘘なのか?円滑さはそれとして、そういう事を感じて居ます。コメントありがとうございます。
0不思議な響きで 繰り返し読みたくなります。
0ありがとうございます。嬉しいです。
1