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ピエール
ぼくはぴえーる 君の心臓にいつもいるよ、 きみの瞳に彼がいれば きちんと心臓をつねってあげる、 はやく気付くといいね、 この痛み、どきどきするでしょう? (すきってこんなにくるしい、) ーーーー きみの瞳に彼が映るたび きみの心臓をにぎる、 痛く、痛くして、 はやく彼を忘れられるように ずきずきすれば思い出さない? (なぜか逆効果みたいだ) ーーーー 走ったあとみたいに 心臓をばしばしたたくよ、 あいつが笑顔なんか むけるから、さ! (こい、なんて大忙しだよ、) ーーーー 君がなみだ流すたび、 心臓を撫でなきゃいけない 君があいつを見かけるたび、 心臓を突かなきゃならない (ぼくまで、いたい) ーーーー ぼくはぴえーる。 君が、あいつを名前で呼ぶたび、 僕は何もしなくても 心臓がトランポリンになるよ (こいって、たのしいかも!) ーーーー 君がおもいを伝えるひ、 ぼくもなんだか緊張しちゃうよ、 心臓わしづかんで うまくいけばいいのに (あしが、がくがくするけど) ーーーー 間違いないよ、 君は正しいよ、 泣かないで 泣かないで 心臓をぎゅうっと抱きしめた (泣きやませるちからが、ほしいよ) ーーーー ぼくは、ぴえーる ずうっと一緒、だよ。 君が悲しくて泣くなら、 心臓を突いて応援するよ、 君が嬉しくて笑うなら、 心臓で跳ねて僕も喜ぶよ。 (だから、ゆうきをだして、)
ピエール ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 841.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-10-15
コメント日時 2017-10-15
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こんばんは。 とても心に沁みる良い詩ですね。 音読してもすごく良い感じですね。 題名の「ピエール」っていうのも、なんかユーモアも感じるし、なんか不思議な道化みたいな安らぎも感じるし。 心ではなくて「心臓」っていう表現なんですよね。 その「心臓」っていう現実的な表現であるからこそ、より強くこの詩が心に迫ってくるんですよねー。 読ませていただいて、すごく勇気が湧いてくるなー。
0森田拓也さま、読んでくださりありがとうございます。
0「チックとタック」という昔の教科書に収録されていた童話を思い出させた。(http://www2.ucatv.ne.jp/~tp_sntik.flower/shinoi_story/shinoi_story/shinoi_story_chiba_1.htm) ファンタジーな雰囲気は全面にしっかり出ている。 ただあまりに童話然としていて、他方詩としてよむとなると文章としての深度が気になってくるのも確かである。
0祝儀敷さま。読んでくださりありがとうございます。 無知でしたが、確かに雰囲気の似ている童話でした。ご紹介ありがとうございます。文章としての深度ですか。推敲を重ね、深みを出せるよう精進します。
0心臓にいるというより心臓そのものという感じで詠んだ。脳判断でなく心至上による思想のようなものが感じられました。平仮名による表記やかっこによる記述など、気になりました。ぴえーる/ピエール、と。another character風なタイトルと語り手について。ピエロみたく道化師あるいはtrickstarなど。なぜなのか?とも。
0花緒さま。お読みくださり、ありがとうございます。フォルムが整っているとの事、嬉しく思います。 湯煙さま。読んでくださりありがとうございます。個人的な考えですが、詩はあやふやな部分があればこそ何かを感じられるように考えています。あえて解説をするのであれば、ピエールの表記の揺れは、心臓にいる彼が我々の言葉を真似ているだけなので発音や理解が不完全だという雰囲気を出せたらなと思い、そのように書きました。句読点の使い方も、わざと変わったような印象になるようにしました。括弧書きは話し言葉と心の声の違いを表現できないかなと挑戦してみたものです。 ピエールという名前は深く考えず、響きだけで付けてしまい、浅慮でした。
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