無題001 - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

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無題001    

のほうず、だと思われるかもしれません。けれど、手と手の触れかたでさえわすれてしまうのですから、真白いノートの余白がわたしのなかに栞のようにひそんでいる、のだとして、輪郭に淡く刷いてはしずかに満ちるコラール、それが記憶をよびさましてくれる、としても、ごく控えめな透明の音色さえ、やつれるように、濾されるように空欄から注がれてゆくのですから、中音域のあたたかな旋律が静かに始まる、それは次第に強まり、静かに終わり、けれどその音域をわたしは知ることができない。ひとひらのためいきが栞の余白へと浸ることになるのですから、かなしみやうらやみこそがふさわしいわたしの欺瞞に、洩れでるように、沁みゆくように、溢れるようで、どうにもわたしは記憶の糸をたぐりよせることができなくなります。いつしか溶けてなくなるとでもいうように。


無題001 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 1135.1
お気に入り数: 1
投票数   : 0
ポイント数 : 4

作成日時 2021-09-23
コメント日時 2021-09-25
#現代詩
項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
叙情性11
前衛性00
可読性11
エンタメ00
技巧11
音韻11
構成00
総合ポイント44
 平均値  中央値 
叙情性11
前衛性00
可読性11
 エンタメ00
技巧11
音韻11
構成00
総合44
閲覧指数:1135.1
2025/04/10 06時24分03秒現在
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    作品に書かれた推薦文

無題001 コメントセクション

コメント数(2)
湖湖
湖湖
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(2021-09-23)

細やかな方なんでしょうね。まったく、のほうず、には見えません。追憶に音楽を聴き、聴けず、ひとりごちた中に落ち着きがあり、その静寂の中に緻密な感受性をお持ちで感心しました。

0
白犬
作品へ
(2021-09-25)

綺麗なせんすの文章。水のようにすっと入って来た。私はこういう柔らかな文章を書けないので、良いなぁ、羨ましいなぁと。こうした繊細な文章と相性は悪いかもしれ無いけど、 この作者さんの書かれる、もっと大きなてーまの詩、深堀りしたものも見てみたいと思いました。

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投稿作品数: 1