こもる - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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こもる    

君を戸口で待っている しあわせそうにわらう君を 春だね 君の春 高等部で撃ち抜かれた僕の春 だからさもうさ いいよね? 振り下ろせないのはわかっている 刃物が痛いのも知っている 君がたのしそうにわらっていても 自分しか刺せないのもわかってる だからあの病気は僕の息 黒く染めた僕の息 いつか君に届く僕の罪 こぼした息がこもる日々      



こもる ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 3
P V 数 : 946.0
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2021-09-12
コメント日時 2021-09-13
#現代詩 #ビーレビ杯不参加 #縦書き
項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
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叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
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閲覧指数:946.0
2025/04/10 04時08分08秒現在
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    作品に書かれた推薦文

こもる コメントセクション

コメント数(3)
ネン
作品へ
(2021-09-12)

詩として成り立たせようとする時の、 変則的な言葉の使い方ともまた違った、 硬質な感じが全体にしますね。 噛み砕いて読むことが出来ない。 振り下ろす、撃ち抜く、刃物、刺す、 病気、罪、とネガティブに揃っている所が、 怖いといえば怖いかもしれない。 でも、わらっている君に、いいよね?と、 何を求めたのか気になってしまう作品でした。

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トビラ
ネンさんへ
(2021-09-12)

ネンさん、ありがとうございます。 硬質ですか? なるほど、前にも別の方に硬いと話しがあったので、硬質なのかもしれません。 自分ではむしろやわらかくなるように気をつけているのですが、二人の方から硬いという指摘があったので、これはよく見返してみる必要がありますね。 これなんですけど、cold fishさんが「空想の戦争体験」を裏テーマとして詩を書いたというのを読んで、自分が戦争を書いたらどうなるかな?と思って書いたものなんですよ。 自分にとって戦争というと、憎しみがあって、それがコロナにつながっていったという感じなんですけど。 だいたいどういう感じの話か説明してしまいますと、君を戸口で待っているというのは、殺そうとして待っているんですよ。 しあわせそうにわらっている君を。 不幸な僕が。 高等部で撃ち抜かれたというのは、もともと後頭部を撃ち抜かれたというのをちょっと書き換えてみました。 この世の春を謳歌している(ように見える)君を、春を喪った僕が逆恨みしていると言ったらいいでしょうか。 「いいよね?」というのは、率直に言って、殺してもいいよね?ということなんですけど、狂っていると言えば狂っていますね。 ただ、結局のところ、殺せない。 それが僕の答えというか、僕は戦争になっても人を殺せないと思う、たぶん。 それでも自分のなかに憎しみはあって、その憎しみの想いがコロナという病気になる。 そして、コロナがいつか「君」を殺すかもしれない。 それはやっぱり罪だな、と。 個人的に最後の一行はけっこう気に入っていて、これを書くためにここまで書いたのかもしれないと思うくらいに。 というのは、この一行は自分でもどういう感じかうまく言葉で説明できないからです。 言葉を寄せてくださり、ありがとうございました。 もっと時間をかけて丁寧に書いていった方がよかったかな?とか、自分の勉強の足らなさとか、色々気づけました。

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ネン
作品へ
(2021-09-13)

撃ち殺せなくても、振り下ろせなくても、コロナに横からさらわれようとも、 殺意と罪深さは主人公を苛むでしょう。 殺さなければならない少女に狙いを定め、引き金よりもとっさに言葉を選び、 命を賭け何を争うのか、人は血走った目で武器を手に物陰へ隠れる。 主人公は武器を持て余しながら、ただ治らない病の責任の一端を担って引き金に指を置く。 幸せで柔らかく軽い君の細腰に、凶弾一発撃ち込んで終わり。なのに、 何も出来ないでいるのは善人だから? 憎しみを帯びた人間の淀みが好きです。 殺伐とした光景です。戦争は知りませんが、 奪うだけ奪って残さないなんてよくあることだからなあ。

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